「人手不足倒産」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
人手不足、求人難を原因とした企業が倒産することだ。
東京商工リサーチ(TSR)の調査によると、2018年度(2018年4月~2019年3月)の「人手不足」関連倒産は400件で、前年度比28.6%増化したことが分かった。2013年度の調査開始以来の最多件数だ。
東京商工リサーチより
少子高齢化、人口減少による人手不足の波は、業界を問わずじわりじわりと押し寄せている。
有効求人倍率は1.6倍台と、90年代バブル期を遙かに超え、70年代の高度経済成長に次ぐ高止まりが続く。国内の優秀な人材確保には、生き馬の目を抜くがごとく熾烈な戦いを繰り広げている。
完全失業率、有効求人倍率 1948年~2018年 年平均グラフ
独立行政法人 労働政策研究・研修機構より
パラダイム・ラボ(東京・新宿区)は海外人材データベース&海外人材スカウトサービス「キャリマ!」(※前身サービス「そとキャリ」)を2019年5月からスタートする。
海外人材は、海外在住の場合と日本国内在住の場合に大きく分けられる。
採用・人件費を抑えることはもちろん、様々なメリットがある。海外人材へのアプローチ手段や方法が分からず、採用の選択肢から捨てていた企業も、「キャリマ!」を利用することで優秀な海外人材を確保することができるのだ。
国内に在住の留学生や国内で就業している外国人にもアプローチすることが可能だ。
今回は、「キャリマ!」(※前身サービス「そとキャリ」)について詳しく紹介しよう。
「キャリマ!」アジア13カ国と提携。3,000人+αの海外人材を紹介!
・慢性的な人材不足で、受注ニーズがあるのに対応しきれていない
・業務拡大・事業拡大を躊躇してしまう
・人を雇ってもすぐに止めてしまう
・募集コストや採用コストが高くて困っている
・外国人を雇いたいが、探し方が分からない etc.
ほんの一例だが、このような悩みを抱えていないだろうか。
パラダイム・ラボの「キャリマ!」は、まさに喫緊の採用計画課題を解決するサービスだ。
日本国内の売り手市場の人材ではなく、国外に目を向けることで、効率的かつ優秀な人材確保の幅を広げることを可能にする。
「キャリマ!」の特徴①
圧倒的な海外人材ネットワーク
海外人材を扱う企業の多くは、概ね1カ国専門で行っている企業が多い。
一方「キャリマ!」は、アジア13カ国(※)と繋がり、現地に拠点を置く70社以上の人材会社とネットワークを構築している。
※注=ベトナム、ミャンマー、スリランカ、モンゴル、タイ、ネパール、インド、フィリピン、インドネシア、ブータン、カンボジア、ラオス、バングラデシュ (今後も増加予定)
東南アジアを中心とした勤勉な若者にとって、未だ日本は人気の国だ。自身の成長や将来のために、「日本で働きたい」と強く考えている人材が多いという。
「キャリマ!」ではそういった勤労意欲旺盛な人材を抱える人材会社との提携を拡充しており、「日本で働きたい」「成長意欲が強い」求職者情報が続々と集まっている。
「キャリマ!」の特徴②
面接から入国後のフォローまで完全サポート
外国人採用となると、様々な手続きや申請が必要で、面倒や手間がかかることを懸念し躊躇してしまう。
パラダイム・ラボは、法務省が認める登録支援機関の申請を行っている。
登録支援機関とは、特別技能外国人の日本での日本語教育や生活支援を行う機関を指す。
「キャリマ!」は、企業の要望に沿った人材の紹介に始まり、面接の設定や現地での日本語教育、入国申請、入国後の日本語教育や住居探し、生活支援なども行っている。
外国人採用に当たってのフォローだけではなく、就労後のサポートまでを一貫して行っている。
「キャリマ!」の特徴③
優秀な外国人学生の囲い込みも可能
「キャリマ!」は、アジア各国の大学や教育機関との連携にも積極的だ。
卒業見込みの優秀な外国人学生を集めて就職説明会を開催するなど、新しい新卒採用のかたちも提案することができる。
海外人材採用はメリットたくさん。企業の可能性を広げる?
「キャリマ!」をはじめとした海外人材採用のメリットについて、パラダイム・ラボ HRテック事業本部 人材開発部 大木敏晴部長に話を聞いた。
―海外人材を採用することの一番のメリットはやはりコストの部分なのでしょうか。
「海外人材採用」と聞くと、コスト削減を真っ先に考えられる人が多いですね。
確かに、優秀なエンジニアの採用や雇用コストは、同等の技能を持つ日本人と比べて3~4分の1ほどだと言われています。
【外国人採用のメリット①】
同じ能力でも採用費・人件費が抑えられる。
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しかし、外国人採用のメリットはコストだけではありません。
―他にどのようなメリットがあるのですか。
実際に雇用いただくと実感すると思うのですが、外国人を雇用することで活性化する企業が多いです。我々が繋がっている海外人材は、基本的に真面目に仕事に取り組みます。それに影響されて、日本人の他の従業員も襟を正す、といった良い影響を与えるケースもしばしば見られます。
【外国人採用のメリット②】
企業活性化、既存従業員へ良い影響を与える。
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―真面目な外国人から影響を受けるというのは面白いですね。
外国人は誰でも日本で働けるわけではありません。
技能実習生として雇用される海外人材は、本国が認可した「送り出し機関」に手数料を支払い、日本に来ています。
例えば、ベトナムでは国が手数料を決めています。一律3600ドル(約40万円)です。
ベトナムの平均月収が2.5万円と言われており、かなりの高額です。
高い手数料を支払ってでも来ているということは、それだけ真剣に自分の人生と向き合い未来を見据えている方が多いということが言えます。
また、親や親族が資産家である可能性が高いです。コンビニで働いている外国人も、実は親が本国の大臣や政府の役人だった、というケースも珍しくありません。
企業が海外進出するとき、そういった人脈やコネクションを持っていると、かなりプラスに働くでしょう。
【外国人採用のメリット③】
海外人脈やコネクションが生まれる可能性大
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多様性が求められている現在において、海外人材はコストだけではなく様々なチャンスを秘めています。
海外人材採用のおすすめの業界とは?
―外国人採用は、企業にもメリットがたくさんあることは分かりました。では、海外人材採用のおすすめ業界はあるのでしょうか。
政府が定めた外国人単純労働者受け入れに指定されている業種・職種は、人手が不足しています。
例えばビルクリーニングや建設、宿泊、外食といった分野では、かなりのニーズがあります。また、システムエンジニアやプログラム関係の業種でも、海外人材は活躍しています。
また、外国人受け入れが拡大したということは、日本国内での外国人人口が増加するということです。そういった外国人顧客対応のために、外国人を雇用する機会も多くなってくるでしょう。
最近は、中国人に代わって、東南アジアからの富裕層が日本の不動産を買いに来るといったことも聞きます。弊社にも、不動産企業から、東南アジア方面の人材を紹介してほしいといった問い合わせも増えてきています。
パラダイム・ラボは、HR Tech(ヒューマンリソーステック:テクノロジーを活用した人材育成や人材雇用)分野での、企業活性や人材事業を標榜している。
「キャリマ!」はその先駆けとなるサービスだ。
2019年には、大量の人材情報をデータベース化し、日本企業と海外人材を結びつけるマッチングシステムをリリース予定だという。
「キャリマ!」を使った海外人材の採用は、人手不足や雇用コスト削減といった文脈だけでは語り尽くせない可能性を秘めている。
相談はいつでも無料とのこと。一度相談してはどうだろうか。