インターネットが普及した現代において、ネットを使った広告やマーケティング手法はビジネスと切っては切れない関係だ。

一方、不動産業界はまだまだネットマーケティングおいて未開拓な部分が多い。「営業担当がネットマーケティングについて造詣が深い」といったことは稀ではないだろうか。

2019年3月、MarkeZine Day 2019 Springが開催された。

主催する翔泳社が運営するサイト「MarkeZine」は、広告担当者やマーケター専門のメディアだ。日々新しいネットマーケティングに関する情報が更新されている。

MarkeZine Day 2019 Springは、ネットマーケティング領域の最新動向や事例を紹介など、トレンドや流行に敏感なネットマーケター垂涎のイベントだ。2日間にわたって行われる総勢50名以上のマーケティングスペシャリストたちの講演は、常に満席状態になっていた。なかでも注目を集めたのが、NewsTV(東京・港区)・杉浦健太社長だ。

今回は、杉浦社長の登壇の様子を紹介しつつ、不動産業界でも必要なネットマーケティングの最新動向を分かりやすく解説していこう。

ネットマーケティングの最新トレンド「ビデオリリース」

新しい通信「5G」って何?不動産業界にどんな影響があるの?

杉浦社長がこの日講演したテーマは「5G時代に向けて激変する動画コミュニケーション」だった。

そもそも、「5G」という言葉をご存知だろうか。

テレビなどで耳にしたかもしれない。なんとなく「ネットが速くなる」といったことは知っている人も多いだろう。

では、5Gの「G」となんだろうか。

5Gは5th Generationの略で、直訳すると「第5世代」という言葉だ。

転じて「第5世代移動通信システム」という意味になる。

バラエティ番組などでお笑いのネタにされている肩掛けショルダータイプの携帯電話の時代が1G、携帯電話で電子メールやウェブサイトの閲覧が可能になった2G、スマートフォン黎明期の3G、現在の4G、そして2020年登場するといわれているのが5Gだ。

では、5Gになって何が変わるのか。

主に以下の3点が上げられる。

・高速大容量

・低遅延

・低コスト

これらは、不動産業界にとっても決して対岸の火事ではない。

高速大容量

「高速大容量」とは、通信速度や一度に送受信するデータの容量に関連している。

5Gは、現在の4G/LTE回線と比べて100倍の通信速度だと考えられている。通信容量は1,000倍だ。

通信インフラの強化は、人とインターネットとの関わり方に大きな変化を与える。

大容量の動画やコンテンツのダウンロードが瞬時にできる5G世界では、これまでの写真とテキストだけのコンテンツでは、伝えられない情報も伝えることが可能だ。例えば、物件掲載型の不動産ポータルサイトに、動画を掲載することが当たり前になるかもしれない。

2018年に、不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が発表した「不動産情報サイト利用者意識アンケート」において、「問合せや訪問を行う際に不動産会社を選ぶ時のポイント・気にする点は?(複数回答)またその中で特にポイントとなるものは?」という項目では、「写真の点数が多い」という回答が、76.1%とダントツに高い結果だった。

「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果より

「物件情報を探す際に必要だと思う情報は?(複数回答)」という項目でも、新築・中古、マンション・戸建て、賃貸・売買問わず、「物件外観の写真」などの写真情報が重要視されていることが分かる。

「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果より

このように、これまでは「掲載する物件写真の点数が反響獲得に連動する」といった業界常識があった。しかし、5G世界ではさらに情報が伝わる動画によって情報を物件収集する消費者が増加する可能性があるのだ。

低遅延

これはデータ転送時に発生する遅延が減少することを指す。

現在のSNSや無料通話アプリといった、ネット回線を使った音声・映像通話サービスは、音声や映像が伝わる際に、わずかな遅延(ラグ)が発生している。会話のリズムに違和感を持ったことがあるかもしれない。5G環境では遅延が「1ミリ秒」まで減少する。人間では感知できないレベルだ。今後大きく期待される遠隔での医療行為や、車の自動運転といった分野で不可欠な要素だと言われている。

「低遅延」は2017年10月から始まったIT重説の普及にも一翼をになうかもしれない。現状、不動産会社への負担が大きい点などから、まだまだ広まっていないIT重説。しかし、リアルタイムでのネット対面がより簡易になる5G環境では、対面するよりもIT重説に需要が生まれるというのは、想像に難くない。現在は賃貸取引のみのIT重説だが、国交省も売買取引についてもIT重説導入を検討しており、不動産業界も少しずつ変化が現れている。

低コスト

5Gが広く普及すると考えられている最大の要因が「低コスト」だ。

講演のなかで、杉浦社長は「通信費は限りなく無料に近づいていく」と語る。

2018年秋、携帯キャリア各社の発表では「動画・SNS見放題」など、通信容量を制限しないプランが低価格で登場しており、通信費の低価格化は今後も進んでいく。

5Gの環境では、通信費を気にせず動画をサクサク見る時代が来ると考えています」(杉浦社長)。

5G環境で有効なマーケティング方法とは!?詳しくはこちら

動画が「当然」になる時代が来る。不動産業界も乗り遅れるな!

今後は、演出や表現が豊かな動画がネットを活用したメインのコミュニケーションになっていく」と松浦社長は述べている。

その予想の裏付けとして例に挙げたのが、Yahoo!JAPANのトップページだ。

22年前(1996年)のYahoo!JAPANのトップページは、テキストのみで構成されていた。

この頃のインターネット通信は、電話回線を利用したISNDダイヤルアップで、画像は容量が重く、表示するにはかなりの時間を要した。そのため、Yahoo!JAPANも簡素なデザインだった。

一方、現在のYahoo!JAPANのトップページは、画像が大量に使用され、様々なコンテンツが表示されている。

通信環境が整い、画像を使用できるようになると、テキストよりも表現や演出が自由な画像が多く使われるようになりました。画像での表現が定番になり、テキストだけのページに戻る、といったことにはなりません。それと同じことが、5G環境では動画に起こると考えています」(杉浦社長)。

通信環境が進化し、テキストのみの表現が画像に置き換わったように、5Gの世界では画像やテキストから動画表現に置き換わる可能性が高いのだ。静止画のテレビCMに違和感を持つように、今後はスマホに静止画が表示されると違和感を持つような時代になるかもしれない。



「動画を作るかどうか」といった議論はなくなり、「動画をどう使うか?」という時代が来るのだ

不動産業界にとっても、これまでの広告施策やマーケティングだけではなく、新たな施策に挑戦しなければならないタイミングが近づいてきているのだ。

「ビデオリリース」のサービス詳細はこちら

NewsTV「ビデオリリース」がマーケティングのプロに注目される理由

講演会場に視点を戻そう。

聴講者の多くがマーケティング担当者や、その道のプロたちだ。

皆、真剣に杉浦社長の講演に耳を傾けている。

彼らが杉浦社長の講演に注目する理由。

それは同社が提供する「ビデオリリース」に大きな可能性を感じているからだ。「ビデオリリース」は、動画を活用したネットマーケティングをいち早く提供しているサービスなのだ。

プロが注目したポイント①

無料の動画制作

「ビデオリリース」は無料で60秒程度の動画を制作する

新製品のプレス発表会の紹介や、イベント紹介、商品説明やインタビューなど、活用シーンは様々だ。テレビ番組制作出身のディレクターが在籍しており、「説明が難しいサービスでも、視聴者に分かりやすく伝える動画」を制作する。また、撮影から納品までを、最短で1日で行うこともできるという。

プロが注目したポイント②

伝えたいターゲットに動画を配信できる

NewsTV社は、独自の広告配信ネットワーク「NewsTV Network」によって、狙ったターゲットに限定して動画を配信することができる。年齢や職業、エリアや家族構成など、様々な条件でターゲットを絞り配信することで、効率的かつ効果的なサービス・商品の訴求、認知獲得を可能にしている。



これまで述べてきたように、近い将来、動画がネットマーケティングの主流になることは、自明の理だ。しかし、「効果的な動画マーケティング手法」という点においては、具体的な施策を提示することは難しい。

「ビデオリリース」こそが、来るべき時代を見据えた新たな動画マーケティングだと言えるだろう。


講演の最後に、杉浦社長は今後の動画マーケティングの構想について、あらゆる領域ごとに動画マーケティングが拡大する可能性を示した。

その中には不動産領域も含まれている。

繰り返しになるが、動画はこれからのマーケティングに不可欠だ。

不動産業界においても、いち早く動向に気付き、実行する企業から、成功のチャンスを掴むことになるだろう。

新しいネットマーケティング「ビデオリリース」の問い合わせはこちら

 
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