物件管理ソフト「賃貸名人」利用企業への取材企画第2弾。
今回は、創業40年を超える埼玉県北本市の不動産会社に取材を行った。
すると、「賃貸名人に育ててもらった」という意外な言葉が飛び出した。いったいどういうことなのだろうか。
賃貸管理ソフトの導入や乗り換えを検討している企業だけではなく、異業種や新たに賃貸管理業への参入を検討している不動産会社にも、是非一読いただきたい。
埼玉県北本市、JR高崎線「北本」駅西口を出て北に徒歩3分のところに第一土地がある。
同社は1973年(昭和48年)に設立、賃貸仲介と管理を中心にオーナーからの売買依頼なども手がける不動産会社だ。北本市と上尾市に2店舗を構え、管理戸数は2,000戸を超える。
創業45年以上の老舗だが、今回話を聞いた同社代表の門井誠治社長の経歴は特殊だ。
門井社長は、25歳まで自動車整備士としてディーラーに勤めた後、2002年に不動産業界での独立を目指し、全くの未経験で第一土地に入社した。入社当時の第一土地は、70代の社長と60代の事務員の、たったの2名だったという。
門井社長曰く「それこそ昔の不動産屋さんで、パソコンが1台もありませんでした。」という環境だったそうだ。
不動産未経験者が入社した会社は、その当時でもアナログな会社だった。
門井社長は2005年、同社・社長に就任する。
そこから、同社がいかにして成長を遂げたのか。話を聞くなかで「賃貸名人」が大きな役割を果たしていることが分かった。
取材中もデスクのパソコンには「賃貸名人」が表示されていた
自動車ディーラーにあって賃貸管理会社になかったもの
―長く「賃貸名人」を利用されているそうですね。
私が入社してすぐの2003年から利用していますので、15年以上ですね。
―導入するきっかけはあったのでしょうか。
入社した当時は、帳票や契約書などすべての書類が手書きでした。
大家さんから更新のタイミングを聞かれたら、山のようなファイルの中から探して調べていましたね。
もともといた自動車のディーラーでは、既に当時から顧客管理や在庫管理をシステムで行うことが当たり前でした。賃貸の商慣習にとても違和感がありましたね。
ディーラー業界には、賃貸の更新と同じように、車検があります。
車検が近づいてきたときに、ディーラーから送られてくるダイレクトメールは、顧客管理によって時期が分かっているからです。また、顧客が別の修理でやってきたときも、次の車検の時期を聞かれたらすぐに答えることができる。
不動産ほど紙が多い業界もありません。
紙で管理していると、どうしても漏れや取りこぼしが発生してしまいます。そこで、賃貸管理ソフトの導入を強く訴えました。
―顧客の管理方法や紙の煩雑さ、ミスが賃貸管理ソフト導入のきっかけになったのですね。
しかし、当時は賃貸管理ソフトの種類がなく、大手が使っているとても高いシステムしかありませんでした。
導入する管理ソフトの条件として、まず安価でなければならなかった。そして、性能も良くなければなりませんでした。
そして、一番大切だったのは、入居者や物件情報を検索がかけられて、更新のタイミングなどがすぐ分かる機能があることでした。そういった点で、「賃貸名人」は当時も今も価格が安く、機能も充実していて満足しています。
「賃貸名人」が独立開業の不動産会社におすすめな理由
―「賃貸名人」を導入して、具体的な効果はあったのでしょうか。
業務効率やケアレスミスの防止などの効果は当然ですが、それよりも大きな成果がありました。
―どういったものでしょうか。
業界経験のない私でも、賃貸管理業ができたということです。
「アナログな作業のままではいけない」と感じながらも、具体的にどうやって賃貸管理業を行えば良いのか分かりませんでした。他の業者に聞くわけにもいきません。
答えは簡単でした。
「賃貸名人」に業務合わせれば良かったのです。
「賃貸名人」には、賃貸管理業務に必要な書式やひな型がすべて入っており、日々の業務や手数料をもらう業務についても、書類を出すことができます。更新のタイミングなども3カ月前には分かるようになっていて、資料やラベルも全部出せるようになっていますから。
―「賃貸名人」は、業界未経験者の業務サポートにもなったと。
サービスを開発するに当たって、管理会社からの意見を聞いて作っていることがよく分かります。書類をどのように作ったら良いかなども「賃貸名人」にあわせれば、簡単で問題ありません。
最近では、異業種からの参入や、売買がメインの会社が賃貸管理をやりたいと考えている会社も多い。
ざっくりと賃貸管理について分かっていても、細かいところはやってみないと分からないと思います。ならば、「賃貸名人」を使ってみたら良いと思います。
私は「賃貸名人」に育ててもらったと言っても過言ではありません。新しい開業する人にもおすすめです。
―「賃貸名人」を賃貸管理業務のベースにしているという考え方は面白いですね。
従業員にも「必ず『賃貸名人』でできるやり方を考えろ。イレギュラーにエクセルで帳票を使ってしまうと、一律にならないしミスも発生するから」と伝えています。
別の書類を作るなどの例外は、管理できませんし紙で残すことになってしまいます。賃貸管理業務の軸としても、「賃貸名人」を活用しています。
ダンゴネットでは、不動産会社の新規独立・開業も支援している
賃貸管理ソフトと、広告掲載ツールを使い分ける理由
―他社の物件管理ソフトでは、物件コンバーターや広告出稿機能などが備わっているサービスがありますね。
私は、物件管理ソフトと、広告関連のサービスは分けて利用した方が良いと思っています。
―なぜでしょうか。
広告媒体や広告手法は、時代とともに変化しているからです。
私が不動産業界に入った15年前から現在まで、ポータルサイトやその他の広告方法は変化し、流行・廃りがありました。
広告媒体はころころ変わります。広告は、その時代に合ったもの取り入れることが重要です。今までのやり方にこだわっていては、結果は出ないと思います。
広告媒体や手法が変化していく一方で、「賃貸名人」に求める物件管理機能は、この15年間変わりません。物件管理に求めるものと、広告サービスに求めるものが違うので、分けた方が良いと思っています。
―他サービスに乗り換えようと考えたこともないのでしょうか。
ありません。
困っていることがあったら、ダンゴネット社になんとかならないかと頼みます(笑)。
上手い使い方や良い方法に悩んだときは、すぐにサポートに連絡します。
―「賃貸名人」のサポートはどうでしょうか。
しっかりして良いですね。
「電話して繋がらない」「担当がいない」「詳しい者から折り返します」といったことでは、我々の業務が止まってしまう。「賃貸名人」はそういったこともありません。
電話すると、元気な担当者が出て、具体的な提案がすぐに返ってきます。従業員にも、何かあった際には、私に連絡するのではなく「サポートに電話してくれ」と伝えています。
賃貸名人の評価は○○点!
―「賃貸名人」に対して不満はありますか。
ほとんどありませんね。
他のサービスと比べて、コストも安いです。
仲の良い不動作会社に「管理ソフト何使ってる?」「どんなの使ってる?」と聞くことがありますが、他社のサービスは結構高いですね。
また、導入している不動産会社が機能を大して使いこなせてないことも分かりました。経理や事務の社員が更新の書類だけソフトを使って出しているけれど、精算書はエクセルで作っている。
もちろん「賃貸名人」にも、細かいミスマッチの部分があり不満点はあります。ただ、ダンゴネット社に伝えれば機能修正してくれることも多いです。かなり頻繁にバージョンアップが行われますから。
―「賃貸名人」は100点満点で何点でしょうか。
サービスを変える予定がないぐらい満足しているので95点ですね。
残りの5点は、細かい機能拡充への期待を込めています。
近年、異業種や売買・賃貸仲介会社が、賃貸管理業に参画する動きが顕著だ。人口減や不動産需要の低下などが要因となり、1度の取引で終了するフロー型のビジネスよりも、継続的に収益に繋がるストック型のビジネスモデルが注目されているのだ。
今後、この動きはより激化すると考えられている。
賃貸管理業は、紙やアナログな作業が多いことは、本記事も紹介した。それは、逆を返せば、まだまだ業務効率化できる部分が多いということに他ならない。
業務効率化やコスト削減を考えるのならば、「賃貸名人」を検討することをおすすめする。