「賃貸名人」は、ダンゴネット(東京・国分寺市)が提供している賃貸管理ソフトだ。全国5,000社以上が導入しており、賃貸管理ソフト分野においては最大級の規模を誇る。
前回は、ダンゴネット・CS営業部 柴崎部長に「賃貸名人」が選ばれる理由について聞いた。
【前回記事】
今回は、実際に「賃貸名人」を利用している不動産事業者へ取材を行った。
東急電鉄「武蔵小杉」駅から徒歩1分、人通りが多い通りに面したビルの3階に「エキマエホーム」こと武蔵小杉駅前不動産がある。
2016年に設立した同社は、神奈川県川崎市を中心とした賃貸管理・賃貸仲介がメインの事業だ。
2019年7月には東急電鉄「溝の口駅」に2店舗目をオープン。東京都内から神奈川県まで広範囲に100戸以上の物件を管理し、管理委託数は年々に増加している。
話を聞いた村谷和郎社長は、業界歴15年を超える。
オーナーや入居者からの売買相談や、リピーターも多い。ワンショットの取引で終わらず、顧客との長い付き合いを大切することが強みだ。
設立当初2名だった社員は、3年で11名にまで増えた。地域に深く根ざしながら、常に新しい顧客満足を追求する成長企業だ。
「賃貸名人」は○○点!?
武蔵小杉駅前不動産が「賃貸名人」を導入したのは会社設立と同じ2016年、現在も利用中だ。単刀直入に、「賃貸名人」について聞いた。
―ダンゴネットの「賃貸名人」は100点満点で何点のサービスですか?
正直に申し上げて・・・40点ですね。
―40点!衝撃の点数です。
誤解なく言えば、利用している我々が40点ですね。
サービスには満足しています。
―どういうことですか?
「賃貸名人」には機能がたくさんあります。しかし、我々が40点ほどしか使いこなせていない、ということです。
基本的な「物件情報管理・検索」や「収支情報の管理」「入金管理」といった機能に加え、「各種帳票の出力」や、「修繕・クレーム履歴管理」、「簡易ちらし作成」なども網羅している。 |
「賃貸名人」を100点にするには不動産事業者の努力も必要?
―多機能すぎて使いこなせないという不満がある?
そうではありません。
「賃貸名人」は便利なサービスです。
以前はオーナーに報告する帳票をエクセルで作っていました。しかし、ケアレスミスや間違いが発生してしまう。「賃貸名人」なら、そういった間違いもなくすぐに作成できます。
ただ、今もエクセルを使っている業務もあります。
本当は全部「賃貸名人」で済む作業です。しかし、我々がアナログなやり方に慣れてしまって、なかなか切り替えられない。40点分ぐらいしか活用できていないということです。
―「アナログなやり方に慣れている」。こういった会社は多いかもしれませんね。
「賃貸名人」を使った方が便利なことは分かっています。アナログで慣れたやり方から脱却しなければなりませんね。
もっと「賃貸名人」を使い込んで100点にしていきたいと思っています。
「賃貸名人」は他サービスと何が違う?
現在では、「賃貸管理ソフト」や「物件管理ツール」と呼ばれるサービスが様々登場している。それでも「賃貸名人」を使い続ける理由とは何なのだろうか――
―他サービスに切り替えようと思ったことはないのでしょうか。
昔、A社のサービスを検討したことがありました。
A社は、入居者や契約の管理・オーナー管理に加えて、ポータルサイトへの広告連動もできるものでした。賃貸管理業務とリーシング業務が一体となったサービスです。
―よく聞く会社です。
でも、不動産契約を知らない方たちが作ったサービスだと強く感じました。
―サービスを提供している側が、不動産に関する知識がなかった。
営業担当者やシステム担当が業界のことを知らない。重説の出力なども怖くてできませんよ。
何を話しても響かなくて「とりあえずサービスが良いんで」の一辺倒でした。
「社員教育に力を入れた方が良いですよ」と伝えたこともあります。でも、「システムにコストをかけていて、猿でも売れる商品を目指せば売れる」というスタンスだったようですね。しかしそれでは不安ですよ。
その点、「賃貸名人」は完璧です。
サポート窓口にも詳しい人がいます。きちんと対応してもらうとまた頼みたくなりますよね。
「賃貸名人」を選ぶポイント①:業界知識
あとは、ダンゴネットの営業担当はガツガツしていないところも良いですね。「賃貸名人」は昔から使っていて、社員の人柄や社風が結構好きなんです。
私も会社を経営しているので、当然売上を立てなければなりません。しかし、利益だけを追求するのではなく、人と人との信頼関係や、良い仕事をしてその対価をもらいたいと思っています。
マインド的にもダンゴネットが合っていますね。
「賃貸名人」を選ぶポイント②: 会社の姿勢・マインド
―コストや費用の面はどうでしょうか。
他サービスは、初期費用やコストが割高ですね。
また、頻繁に値上げや値下げが行われています。「また変わったらどうしよう。後から値上げされるかもしれない」と思ったら不安です。
「賃貸名人」を選ぶポイント③: 費用・コスト
淘汰される不動産会社 「賃貸名人」が生み出す価値とは
「賃貸業界はノンコアな業務が多い。『賃貸名人』で業務を効率化させることで、時間を作り、顧客満足度が高い・リピートが取れるような業務を増やしていかなければなりません」と、村谷社長は語る。
人口減少や地方と都心部での不動産需要の二極化、不動産情報の透明化など、賃貸不動産事業者を取り巻く環境は刻一刻と変化している。これまでのやり方が通用しなくなり、淘汰される時代が来るかもしれない。
業務を効率化し、質の高いサービスを提供することが、これからの不動産会社に求められるのだ。
その一助となるのがダンゴネットの「賃貸名人」なのだ。