ポータルサイト利用者が不動産会社への問い合わせ時に「写真の枚数が多い」ことを重視していることが分かった。不動産情報サイト企業で構成される不動産情報サイト事業者連絡協議会(以下:RSC)がサイト利用者にアンケートをとった。不動産会社が多くの反響を得るために必要な写真枚数はどれくらいなのだろうか。(リビンマガジン Biz編集部)
(画像=RSCのリリースより)
■ポータルサイトでは写真が命
アンケートによると、83.3%の人が不動産会社に問い合わせをする際にポイントにしているのが物件写真の多さと答えた。写真が多いほど、室内をイメージしやすくなるため問い合わせをしやすいと推測される。物件写真が重要なことが改めて分かったが、最低限必要な枚数や、物件写真を良く見せるために有効な手法はあるのだろうか。
■不動産会社の物件写真枚数
都心に5店舗を構える不動産仲介会社のクレアスレントは、ポータルサイト掲載時には写真の枚数を重視して、集客に成功している。1部屋で最低30枚以上を撮り、そこから選別して15枚以上を掲載するという。
物件写真の撮影は、セールスプロモーション課という販促や広報を担う部署がおこなっている。写真撮影のプロではないため、初めは苦労した。「リビングを撮影しても一枚の写真に全体が入りきらなかったり、キレイに撮れなかったり、多々ありました」と語る。そこから試行錯誤で、技術を向上させてきた。
特に、一方からの写真ではなく、ワイドに見渡せるとコンセントの場所が分かり家具等の配置が想像でき、反響数も多いという。9月からは新たに360度のパノラマカメラを導入し、ユーザー目線でさらに見やすくする。
尾山台に店を構えるきねや不動産では、撮影全てを1人のスタッフがおこない、専門にしているという。ポータルサイトの掲載なども10枚以上載せる。「今はどの会社も写真枚数が多いです。少ないと見劣りするし、ないよりあった方が良いのでたくさん載せるようにしています」と話す。
■物件写真をキレイに撮るコツ
素人が見やすく写真撮ることは難しい。簡単にできるコツは何なのか。物件写真の撮影をおこなうフォトシアによると、キレイに撮るためには正対で撮らないといけないという。
「三脚を使うのが一番良いですが、カメラマンではない人が三脚を持ち歩くのは大変なので、膝立ちでカメラを持つと安定します」と語る。
■物件写真は枚数勝負
アンケートでもあるように物件写真が多くなければ、入居者から選ばれる可能性は低くなる。最低でも、10枚以上は写真掲載しなければ反響ゼロという可能性もある。