総合住宅メーカーの大和ハウス工業、不動産大手の住友不動産、マンション大手の大京は9月28日、3社共同で北海道札幌市の「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」地内の高層ツインタワー分譲マンション「ザ・タワーズフロンティア札幌」を現在建設中だが、その概要がこのほど決定し、今年11月下旬から販売を開始すると発表した。竣工は2019年7月下旬、入居開始日は2019年10月下旬をそれぞれ予定している。
外観パース ※プレスリリースより
また、9月30日からは大型商業複合施設「サッポロファクトリー」の近隣に同マンションギャラリーをオープンする。見学は予約制で、営業時間は10時~18時まで。
大和ハウス工業、住友不動産、大京の3社による共同開発は今回が初めての案件となる。
同物件は、JR「札幌駅」から1㎞圏内に位置する。
※プレスリリースより
同マンションを含む「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」は3万4000㎡超の敷地に、住宅、商業施設、医療、福祉施設、広場などを整備するほか、体育館やエネルギー供給施設などを集結させた大規模複合再開発事業となる。同マンションは21階建ての高層ツインタワーを計画しており、「サッポロファクトリー」や中央体育館とも空中歩廊で直結させるという。
同物件のポイントは次の3点になる。
1.「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」の大規模複合再開発
2.大型商業複合施設「サッポロファクトリー」と直結する生活利便性を備えた立地
3.総戸数275戸、21階建ての高層ツインタワー分譲マンション
1では、大規模再開発は敷地が住宅・商業複合地区「にぎわい・居住ゾーン」、公共公益地区「スポーツ・エネルギーゾーン」、医療・商業複合地区「医療・福祉ゾーン」の3つに区分されている。全体としてまとまりある建築物の形状・配置とし、オープンスペースの確保など周辺の景観にも配慮した計画となっている。
同物件は、「にぎわい・居住ゾーン」に建設され、1階には商業施設が入居する予定になっている。
「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」概略図 ※プレスリリースより
2では、季節や天候の影響を受けずに歩行できる空中歩廊をサッポロファクトリーと直結する予定で、生活利便性を備えた立地となっている。JR「札幌駅」から東に約1km、北海道庁の赤れんが庁舎から伸びる北3条通沿いに位置する。生活利便施設としてスーパーや飲食店をはじめ、服飾品のほか、映画館やペットショップ、クリニックモールなど約160のショップがある。
同物件が位置する「創成川イースト地区」は、リノベーションした建物の中にカフェなどの商業施設が増加しており、中心街ならではのにぎわいを身近に感じられる。また「永山記念公園」まで徒歩2分、「創成川公園」まで徒歩10分、「札幌市北3条広場『アカプラ』」まで徒歩14分など、豊かな自然環境も隣接している。同物件では地区計画による広場、緑道、緑地も整備する予定という。
※プレスリリースより
3では、札幌市の人口は年々増加し、特に同物件が建つ「創成川イースト地区」の人口増加率は、民間調査会社の調べでは、札幌市内トップクラスという。そこで3社では、札幌市中央区では初となる21階建て、総戸数275戸の高層ツインタワー分譲マンションを今回開発する。
間取りは計40プランを用意した。また、コンシェルジュサービスやゲストルームのほかに、24時間利用可能なゴミステーションを各階に設置し、来客用駐車場を確保するなど共用施設も充実させる。
インフォメーションシステムキャビン調べ (国勢調査を基に作成) ※プレスリリースより
建物の概要は、敷地面積7667.98㎡、建築面積2348.32㎡、延床面積3万1089.92㎡。
構造・階数は、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造地上21階地下1階建て。
総戸数は275戸(一般分譲対象外住戸2戸含む)、別途管理事務室1戸、ゲストルーム2戸、集会室1戸、店舗1区画。専有面積は57.48㎡(2LDK)~116.90㎡(4LDK)。
販売価格は2000万円台~1億円台。