高性能デザイナーズ注文住宅「R+house(アール・プラス・ハウス)」を建てる地域工務店ネットワーク「R+houseネットワーク」の運営などを手掛けるハイアス・アンド・カンパニーは9月19日、全国の会員向けに新サービス「人事制度構築サポートプログラム」を10月から提供すると発表した。
これは、R+house会員の中で人事制度が未整備の会社を対象に実施されるサービスで、集合型の研修形式により会員同士の課題を共有しながらディスカッションが進められ、全6回(6カ月間)のコースで人事制度を構築していくというもの。
同社によれば、研修を個別型ではなく集合型にすることで、人事制度の構築に必要とされる多額な費用の捻出を抑え、コスト面での問題をクリアすることができるとしている。
さらに、この6カ月間のカリキュラムを通じて作成した人事制度を社内に定着させることで、会員各社の人材確保と社員のモチベーションアップと定着を図り、各社の持続的な成長を支援していくという。
そもそも人材確保が難しいと言われている昨今、いかに優秀な人材を引き留め、社員の定着率を上げるかが早急の課題に急務になっている。
働く会社でいかにやりがいを見出せるか、あるいは社員が正しい目標を設定し、その目標に向けて自発的に行動していけるかといったモチベーションを上げるための施策が必要だが、そのモチベーション向上のための手段の1つとして人事制度の整備が多くの会社で求められているという。
しかし同社によれば、一般的な住宅会社の場合、社員の人事制度が整備されている会社がまだまだ少ないのが現状という。
その要因としては、社員数が10名にも満たず家族経営に近いため必要性がないという住宅会社もいれば、人事制度を整える以上の早さで会社が急成長したために未整備なままという会社もあるとし、業界の構造的特徴として、中小企業が多い住宅業界では人事制度の構築に必要とされる多額な費用の捻出が難しいという点も大きな要因であると同社では分析している。
今回の試みはそうした状況を反映してのもので、同社会員向けに新サービスとして「人事制度構築サポートプログラム」の提供を決めた。
カリキュラムは、1回目に人事制度の理解、コンセプト立案、2回目に等級制度、3回目に評価制度(成果評価)、4回目に評価制度(行動評価)、5回目に賃金制度、6回目に運用方法をそれぞれ行う予定という。
研修費用は1社・税別100万円で人数は何名でも可という。
同社では、「R+houseネットワーク」ではこれからも会員企業様の成果創出に向けて、更なる商品開発・ブランディング活動に力を入れて年間1万棟を目指していきます、としている。