三菱地所は9月6日、今年開業15周年(2002年9月6日開業)を迎えた丸ビルと、10周年(2007年4月27日開業)を迎えた新丸ビルについて、テナント構成などを含めた再構築と大幅リニューアルを行うと発表した。
※プレスリリースより
これは、両ビルのアニバーサリーイヤーを記念してテナント構成などを再構築し、さらなる魅力を発信することを目的として新規出店と店舗リニューアルを行うもので、その詳細が決定した。
まず丸ビルでは、2~3階のフロアを中心にバラエティ豊かな業種業態が集まるゾーンとして、テナント構成から共用部のデザインまでを再構築する。
※プレスリリースより
9月下旬にはパリ1区に住む女性をイメージしたワードローブを提案する「1er Arrondissement(プルミエ アロンディスモン)」が3階に新規オープンする。
10月下旬には、よりデリケートでよりエモーショナルな服を提案する「DIRECTOIRE(ディレクトワール)」が3階に新たにオープン。
11月22日にオープン予定のテナントは、2階に総合衣料のセレクトショップ「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」、3階にはイタリア生まれの本格オーガニックコスメの「テラクオーレ」、輸入雑貨の「オクタホテル」、ライフスタイルショップの「&collection(アンド コレクション)」などが新たにオープンする。
※プレスリリースより
一方、新丸ビルでは「本物を知る大人の男女に上質な時間を」をキーワードに、コスメゾーン「マルノウチボーテ」にコスメの「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」が10月18日にオープンする。
※プレスリリースより
さらにイタリア・フィレンツェで育まれた香りのある生活を提案する「Dr.Vranjes Marunouchi(ドットール・ヴラニエス マルノウチ)」が10月20日に新規オープンするなど、コスメゾーン「マルノウチボーテ」の充実を図る。
※プレスリリースより
2002年の丸ビル開業以降、丸の内エリアの周辺環境も大分変化してきた。
丸の内エリアの再開発の進展に伴って建物面積・事業所数・従業者数が増加したという。
丸の内エリアの延床面積推移は、同社単体で1997年3月時点には約174万㎡だったのが2017年3月時点では約273万㎡と、この20年で約1.57倍となった。
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事業所数の推移も1996年と2014年時と比較すると約1.2倍、従業者数の推移についても約1.2倍と増えている。
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そもそも丸の内エリアは大手企業や官公庁が多く集積しているエリアで、ビジネスに特化している街というイメージだった。しかし、丸ビルをはじめとする商業施設の増加で、人の流れが変わり、普段使いからハレの日まで多彩な飲食店を誘致するなど、一大商業地となった。
テナント構成も変化しており、従来はメーカーなどの比率が高かったが、近年では弁護士事務所・会計事務所・コンサルティング事務所を指すプロフェッショナルファームや大手金融機関などの企業の集積が進んでいる。
※大手町・丸の内・有楽町エリアにおける同社所有・管理ビル対象
※プレスリリースより
歩行者通行量も変化しており、再構築15年で、丸の内エリアはかつての「月曜から金曜の街」ではなくなり、平日で約1.2倍、休日で約2.5倍の来街者が増加したという。
※プレスリリースより
こうした街の環境変化に合わせて、開業節目の年に丸ビル、新丸ビル共にブラシュアップを図ったようだ。
同社では、丸ビル及び新丸ビルは、2018年春まで新規&リニューアルオープン店舗が続々登場。就業者をはじめ、お客様にとっての利便性向上をはかり、さらなる深化を続けてまいります、としている。