不動産の企画開発・コンサルティング・管理運営などを手掛けるリアルゲイトは9月5日、東急電鉄と提携し、東京都渋谷区桜丘町に複合型施設「PORTAL Apartment & Art POINT」を今年11月にオープンすると発表した。
ENTRANCE Image ※プレスリリースより
これは、クリエイターやベンチャー企業向けのクリエイティブオフィス「PORTAL POINT(ポータルポイント)」シリーズで、これまでに青山、有楽町、麹町の都内3拠点で展開している。
今回の物件は、中古ビルを大規模に用途変更(コンバージョン)したもので、築36年の中古マンションを東急電鉄が購入し、同社が国内外のクリエイター向けのスモールオフィス、サービスアパートメントとして改修して貸し出す。
SERVICE APARTMENT Image ※プレスリリースより
新しい試みとして、サービスアパートメントのうち2部屋は輸入・オリジナルの衣料品や雑貨販売のセレクトショップを運営するビームスと組んで「Artist-in-residence with BEAMS(アーティスト イン レジデンス)」として運用する。
この「Artist-in-residence」は招聘されたアーティストが、ある土地や空間に滞在し、その場所で作品の制作やリサーチ活動を行うこと、またそれらの活動を支援する制度のことだ。
ビームスが招聘したアーティストが実際にその部屋で暮らし、渋谷の街や人との交流から制作の原動力やインスピレーションを得て、部屋の壁面などに数カ月をかけて作品を制作する。作品完成後、アートが施された部屋に入居することが可能で、その部屋の居住者だけがアートを鑑賞し体感できる空間になる。アーティストへの支援だけでなく、地域の魅力再発見や物件価値向上にも期待できるとしている。
施設の共用部については入居者が居心地良く、緩やかに繋がることができる空間デザインを計画しているという。
PUBLIC & SERVICE Image ※プレスリリースより
1階のエントランスを入ってすぐに広がる「ロビーラウンジ」や「ミーティングルーム」は、打ち合わせや商談に利用できる。開放的な「ルーフトップ」には芝やサンベッドを配置し、リラックスや交流の場所として活用してもらう。JR線路側から見渡せる「バックヤード」では、フード・ドリンクサービスを提供できるキッチンカーを用意するなどして、社内外とのコミュニティースペースとしての利用を企画している。
オフィスは塗装・エアコン・ブラインド・ライティングレール・インターネット・専有部出入口セキュリティなど、最低限のインフラを初期整備し、そのままでもオフィス利用できる「クォータースケルトン」での提供により、入居者独自のレイアウトや内装の空間づくりを楽しめる。
※プレスリリースより
家具なしのアパートメント区画ではDIYの自由度も高く、個性を発揮しやすいデザインになっている。
サービスアパートメントではインテリアと家具家電を初期設置している。
他のサービスアパートメントにはない雰囲気の空間と共用スペースを楽しめる。
全戸にインターネットを初期整備し、その他共用シャワーブース、共用男女WC、オートロックエントランス、カードキーセキュリティ、宅配BOXなどの共用サービスは、全入居者が利用できる。
オフィスは全30区画、アパートメントは全18区画、サービスアパートメントは全12区画をそれぞれ予定している。区画面積は最小34.22㎡~最大60.51㎡、賃料は共益費別でオフィスが23万円台~、アパートメントが16万円台~、サービスアパートメントは32万円台~。
現在、公式WEBサイトで先行内覧会会員登録の受付を行っている。登録者に対し物件の最新情報をいち早く提供する。
同社では、本事業は、渋谷駅周辺の開発を進める東京急行電鉄との共同事業となり、今後も東京の城西南エリアにおいて連携し、築年数の経過等により競争力が低下し、運営が困難になっている中古建物を取得、改修し、バリューアップを通じて再生を図り、賃貸物件として供給することで、新たな働き方や暮らし方の実現に貢献し、同エリアの活性化を図ってまいります、としている。
※プレスリリースより
■PORTAL POINTブランドサイト http://portalpoint.jp/