三井不動産は9月4日、東京・有楽町1丁目で現在開発中の「(仮称)新日比谷プロジェクト」の名称が決定したと発表した。
イメージ ※プレスリリースより
名称は「東京ミッドタウン日比谷」に決定。
ロゴ ※プレスリリースより
コンセプトは「THE PREMIUM TIME, HIBIYA(ザ プレミアムタイム日比谷)」で、東京・六本木の東京ミッドタウンに続く2つ目の「東京ミッドタウン」の誕生となる。
この「東京ミッドタウン」は、同社の都心部におけるミクストユース型(複合用途型)街づくりのブランドで、「JAPAN VALUEを世界に発信しつづける街」という共通ビジョンのもと、それぞれの街の個性を活かしながら経年優化の街づくりの実践を目指す。
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また、「Diversity」「Hospitality」「Creativity」「Sustainability」の4つをブランド共通の提供価値としているが、「東京ミッドタウン日比谷」では、この4つを加えて街の個性である「In the Park(緑やオープンスペースと街が連続した空間となり、心が豊かになる街)」「Entertainment(新たな芸術文化・エンターテインメントを発信する街)」「Elegance(文化的刺激に溢れ、本物を知る大人たちが集う街)」を新たに街固有の提供価値としている。
今回のプロジェクトは2014年に東京圏としては初となる国家戦略特別区域として内閣府より区域認定を受けた。エンターテインメントだけでなく時代の先端をゆく「国際ビジネス・芸術文化都心」となることを期待されているという。
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また名称決定と併せて、商業フロアの入居店舗などの施設詳細についても決定したと発表した。
「東京ミッドタウン日比谷」は高さ192m、地上35階、地下4階、敷地面積は約1万700㎡、延床面積約18万9000㎡のオフィス・商業などから構成される。
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主要施設の構成として、オフィスフロアは9・10階のロビー階から11階~34階に位置する。
「Business Hospitality」(ビジネス ホスピタリティ)をコンセプトに、先進的な機能やサービスの融合がフレキシブルなワークスタイルの実現を目指す。
スカイロビー ※プレスリリースより
9階には日比谷公園の緑を感じながらリフレッシュできる「(仮称)スカイガーデン」やカフェ・コンビニ併設の「(仮称)スカイラウンジ」を設置したほか、心身ともに健康的な働き方をサポートする施設として、フィットネス・シャワールームや仮眠室、女性専用のパウダーエリアを用意する。
(仮称)スカイガーデン ※プレスリリースより
8階には緑のパノラマビューが広がる会議スペース「(仮称)スカイカンファレンス」など、ビジネスシーンに応じた多様な情報発信の場として企業活動を支援する。
(仮称)スカイカンファレンス ※プレスリリースより
6階には「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」を設置する。ベンチャー企業や大企業など、多種多様な人材が集結したコミュニティを形成し、ビジネス支援の場の提供や、新産業の創出を支援する。
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オフィス部分の共用部は、オフィスワーカーが高揚感を得られる華やかな空間を演出し、オフィスフロアの玄関口となるスカイロビーでは、二層吹き抜けの大空間と眼下に広がる日比谷公園や皇居外苑の大パノラマを眺望できる。
防災・BCP(事業継続計画)対策として、世界最高の制震効率を達成する新世代の制震装置(HiDAX-R)を導入、震度7クラスの地震に対して耐震安全性や事業継続性を確保する。
制震装置(HiDAX-R)
ほかに、千代田区では最大級となる約5000㎡の一時滞在施設を整備するとともに、災害用備品を保管する備蓄倉庫(約200㎡)を設置するなど、約3000人の帰宅困難者を受け入れることができる空間を整備している。
さらに、災害時の電力供給の自立性を高める取り組みとして耐震性能に優れた中圧ガス管で発電できるガスコージェネレーションシステムを導入、系統電力の供給停止時においても一定の電気供給が可能となる。災害時には隣接する千代田区有地や地域冷暖房(DHC)施設にも電力供給を行う。
一方、商業フロアには日比谷公園のビューを活かしたレストランや上質な毎日を演出するライフスタイルショップ、さらに11スクリーン約2300席のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日比谷」など全60店舗(店舗面積約1万8000㎡)が地下1階から地上7階に出店する。ONとOFFを融合する様々な機能が備わっていることが、「東京ミッドタウン日比谷」の大きな特徴といえる。
※プレスリリースより
6階には豊かな緑に包まれた「(仮称)日比谷テラス」や日比谷公園のパークビューを存分に楽しめるこだわりのレストランやカフェ、著名アーティストの監修や企業間のコラボレーションにより誕生したショップ、そしてシネマコンプレックスができる。
「劇場空間都市」をデザインコンセプトとした商業フロアの共用部は、芸術文化・エンターテインメントの聖地である日比谷にふさわしい、大人の魅力に溢れた明るく華やかな空間を創出。伝統的な劇場空間を参考にした3層吹き抜けのアトリウムは、やわらかなカーブを描いた優雅な空間が広がり、様々なイベントで賑わう。
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1階の「(仮称)日比谷ゲートプラザ」はまちの賑わいの核となる広場空間で、千代田区有地と一体的に整備された日比谷エリアの賑わいの中心となる。映画・演劇などの国際的なエンターテインメントイベントを誘致・開催する予定という。
地下のアーケードには、かつてこの地で日比谷の象徴だった「三信ビルディング」をモチーフに、モダンなデザインで再構築することで、街の記憶を継承するという。
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同プロジェクトの竣工は2018年2月1日、グランドオープンは2018年3月29日をそれぞれ予定している。
位置図 ※プレスリリースより