不動産流通業の東急リバブルは8月30日、マンションの売主向けサービス「アクティブ売却パッケージ」を開始すると発表した。開始時期は9月8日からで、対象エリアは首都圏で開始し、その後、全国展開する予定という。
アクティブ売却パッケージ ※プレスリリースより
これは、築年数の経過などにより設備の交換を必要とし、ホームステージングによる家具などの演出だけでは買主の印象を良くすることが難しい空き家マンションに対して、売主が初期費用の持ち出しをせずに同社と住宅設備大手のLIXILが共同開発した定額制リフォームパッケージサービス「あんしんリフォームセレクト」を活用して売却できるもので、工事費用の支払いを売却物件の決済日、または売却保証期日まで猶予されるというもの。
さらに、リフォーム後の室内に家具やカーテンなどで装飾する「ルームデコレーション」の有償サービスも一体となるため、物件の魅力を最大限に高めた販売活動ができるというのがセールスポイントになる。
「あんしんリフォームセレクト」「ルームデコレーション」といった同社のサービスを組み合わせることで、部屋の魅力や物件価値を高めて好条件で売却する、という新しい不動産売却方法になるという。
加えて、一定期間内にリフォームした物件が売れない場合、同社の「売却保証」により、「査定価格+リフォーム費用」の100%を保証し、売主がリフォーム費用の投資リスクを抱えないようにするという。
アクティブ売却パッケージイメージ ※プレスリリースより
同サービスは、対象不動産がサービス適用時に「空き家」の区分所有マンションとなる。売却保証期日は原則として、リフォーム完了後の販売開始日から4カ月後で、最長6カ月となる。適用条件は、交通条件が駅から徒歩10分以内、築年は1983(昭和58)年1月築以降(新耐震基準)、専有面積(壁芯)は50㎡以上、同社査定価格が2500万円以上6000万円未満となる。
リフォーム内容は「あんしんリフォームセレクト」を利用したフルリフォームを適用する。
実際、売主から見た場合のメリットとして、次のような点が挙げられる。
・初期費用の持ち出し不要(支払猶予)で好条件での売却機会創出
・「査定価格+リフォーム費用」100%を売却保証額とすることで、査定価格で成約した場合以上の手取金額を保証(当社買取のため仲介手数料不要)
・設備交換により保証が付与され売買契約上の設備修復義務を回避
一方、買主から見た場合、次のようなことがメリットとして挙げられる。
・購入判断がしやすく、すぐに転居可能
・一定額以上のリフォーム費用を住宅ローン一本で実行可能
・物件引渡後2年間の設備保証
同社では、お客様のご要望にお応えするとともに、優良な既存住宅を提供し、業績拡大を図ってまいります、としている。