東急不動産は7月31日、愛知県名古屋市昭和区広路町で「(仮称)広路町学生マンション」の着工を開始したと発表した。同物件は、同社の学生レジデンス事業としては東海圏では初の試みとなる。
竣工は、2018年3月を予定している。
※プレスリリースより
これは、グループ3社による共同開発事業となる。
同社が事業主となり、東急不動産グループ傘下の北和建設が工事を担当、竣工後の管理運営を同グループ傘下で、4万1000室の学生マンションや学校寮など学校施設の企画・開発から管理運営までをトータルに手掛ける学生情報センターが担うという。学生情報センターにとっては同物件が管理運営に加わることで、名古屋エリアでの管理学生マンションが100棟、約4200室になるという。
同事業への参入は、女性の進学率向上、留学生の増加、大学院進学者数増加などに伴う在学期間の長期化などを背景に、底堅いニーズがあると判断したことだ。
2016年11月に学生情報センターがグループ傘下に加わったことで、学生レジデンス、賃貸、分譲マンション、シニア住宅の開発および運営に携わることとなり、多様なライフスタイル、ライフタイムに合った住宅サービスの提供が可能になった。
同物件は文教地区に位置し、名古屋大学をはじめ、中京大学、南山大学、名城大学などの教育施設や研究施設、文化施設が多数集積しているエリアに立地する。八事興正寺を中心に、緑が多く豊かな自然環境が広がり、閑静な邸宅が立ち並ぶ。
都心へのアクセスもよく、市営地下鉄鶴舞線・名城線「八事」駅から栄駅まで25分以内と利便性が高く学生にも人気のエリアだ。
位置図 ※プレスリリースより
構造は壁式鉄筋コンクリート造を採用し、遮音性に優れ、1階の住戸のバルコニーには防犯シャッターを完備するなど、セキュリティにも配慮した設計となっている。
同物件では約26㎡(1R)の住戸を60室用意、学生に貸し出す予定という。
同社では、今後、首都圏だけでなく、東海圏、関西圏でも学生レジデンス開発事業を推進していく、という。