パナホームは7月20日、都市部住宅地向け3階建住宅「Vieuno3E(ビューノ スリーイー)」を発売した。同社では、今回の新商品発売により、3階建~9階建の多層階住宅事業の拡大を目指す。
※プレスリリースより
「Vieuno」シリーズは、法規制の厳しい都市部向けの多層階住宅で、今回の「Vieuno3E」発売で3階建~9階建までの多層階住宅を可能にした。
「Vieuno3E」では多彩な勾配屋根に対応する。
特長として、多彩な勾配屋根を採用したことで、3階に勾配天井を活かした最大天井高3.1mのダイナミックな空間に、眺望や日当たりの良い3階リビングを提案する。
※プレスリリースより
新たに2.5寸~12.5寸の異勾配屋根を開発した。これにより斜線制限をクリアしながら、3階空間をセットバック(建物の上階を下階よりも後退させること)した場合と比べて断面積で約40%拡大することが可能になった。
※プレスリリースより
都市部ガレージの確保に有効なオーバーハング対応力を強化した。「Vieuno3E」は鉄骨造の強みを生かし、張り出し幅最長1.95mの設計が可能。都市部の狭い敷地でもガレージを確保できる。
※プレスリリースより
また、同社として初となるパナソニック製ホームエレベーターを標準搭載した。バリアフリーな3階建のくらしを実現し、二世帯住宅にも最適だ。
各フロアの移動や家事においてもスムーズとなる。2・3階部分を吹き抜けでつなぐプランでは、家族の気配を感じながら、程よい距離感を保つことも可能。これらの空間対応力の強化により、3階空間の価値を最大限に高めたくらしを提案していくとする。
ほかに、狭小地の3階建住宅でフラット屋根を採用した場合、斜線制限により屋根面積が小さくなり、太陽光発電システムの搭載量は限られるため、ZEH対応は難しい状況だった。
「Vieuno3E」は、斜線制限への対応と、太陽光発電システムの搭載量アップを実現する異勾配屋根を開発したことで、フラット屋根を採用した場合と比べて、最大2.1倍の太陽光発電システム搭載が可能になった。
さらに、断熱性に優れた「アルミ樹脂複合サッシS」の標準採用とZEH基準の断熱性能により、快適な「3階リビング」を実現。ZEH補助金の適用によるイニシャルコストをはじめ、太陽光発電の自然エネルギー利用によるランニングコストの低減に貢献する。
※プレスリリースより
同社では、3階~9階建までの多層階事業戦略の一環として、リアルに体感可能な多層階住宅の展示場を各地の都市部に展開している。
2017年4月に同社として神奈川県初となる4階建展示場を横浜市西区に、7月1日には東京都墨田区の錦糸町住宅公園内に7階建住宅展示場、7月22日に大阪市浪速区のなんば住宅博内に5階建住宅展示場を相次いでオープンさせた。
錦糸町住宅公園内7階建住宅展示場 ※プレスリリースより
同社では、土地価格の高いエリアに住居だけでなく、賃貸住宅や店舗・事務所を併用することで、「収益を得ながら快適にくらす家」を提案していく、という。
また、フロア数にゆとりがあるため、多世帯での同居はもちろん、賃貸住宅や店舗の空間を体感してもらいながら、家族それぞれの希望を自由に組み合わせた住まいづくりをお手伝いしています、としている。