野村不動産は7月18日、東京都文京区本郷四丁目で計画推進中の「本郷真砂南地区第一種市街地再開発事業」の事業協力者に選定されたと発表した。
※プレスリリースより
今回開発が予定されている同地区は、都営地下鉄「春日」駅と東京メトロ「後楽園」駅の2駅4路線(都営三田線、大江戸線、東京メトロ丸の内線、南北線)が利用できるなど交通のアクセスが良い立地。
また文京区役所が入る文京シビックセンターの直近に位置しており、事業計画では「春日」駅に直結する予定となっている。
同地区の西側に面している白山通りや近接する春日通りは緊急輸送道路に指定されている。
その一方で、同地区は狭あい道路や行き止まりの道路が多く、消防活動や災害時の避難に支障が出る恐れや住宅密集による延焼の危険性など多くの課題を抱えている。
同事業では、こうした消防・災害上の課題解決だけでなく、権利者や周辺地区発展にも寄与する文京区の玄関口にふさわしいランドマークとなる街づくりの整備実現を目指しているという。
そもそも同事業は15年近くにわたって「街づくり」の検討が行われてきた。
2013年5月に地元権利者の発意で、本郷真砂南地区市街地再開発準備組合の前身となる「本郷真砂南地区まちづくり協議会」が組成された。同年6月に同社が協議会の一員として選定。今年3月に準備組合が設立し、6月25日には「第1回本郷真砂南地区市街地再開発準備組合総会」が開催、同社が事業協力者として選定された。
同社では、再開発事業は、老朽化した建物の震災対策の側面から、また「街づくり」の観点からも、社会的に大変意義のある事業であり、今後ますますニーズが高まっていくものと考えております。今後は住宅系再開発において業界トップクラスの実績と豊富なノウハウを活かし、行政、地権者の皆様と協力をしながら、総合デベロッパーとして都市の再生や地域の発展に貢献すると共に、未来につながる街づくりに取り組んでまいります、としている。