住宅・不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S(ライフル ホームズ)」の企画・運営を手がけるLIFULLは7月19日、同社運営で9月よりベータ版のサービス提供を開始する情報プラットフォーム「LIFULL HOME’S空き家バンク」が自治体からの参加登録の受付を開始したと発表した。これにより参加自治体が管理・運営する全国の空き地・空き家バンクの情報のデータ統合を進める。
併せて、全国空き家バンク推進機構と提携すると同日リリースした。
ロゴ ※プレスリリースより
これは、国土交通省「全国版空き地・空き家バンクの構築運営に関するモデル事業」の一環として構築を進めているもので、地方自治体が募集する空き家、空き地と、それらの利活用を希望するユーザーをマッチングする情報プラットフォーム。自治体向けに空き家、空き地の情報を登録、編集、公開する管理システムを無償提供するという。
これにより、現在各自治体が個別に公開している空き家・空き地バンクを全国で一元化し、物件の利活用を希望するユーザーが統一されたフォーマットで検索、比較できるようになる。
今回の提携に基づき、全国空き家バンク推進機構が有する自治体とのネットワークや知見と、同社運営の住宅・不動産ポータルサイトで培った情報プラットフォーム構築・運営のノウハウなどを持ち寄り、「LIFULL HOME’S空き家バンク」を通じて空き家、空き地の有効活用を加速させていくとしている。
現在、各地方自治体が個別に運営している空き家・空き地バンクでは、利用者が横断的な情報収集や比較をすることが難しく、課題になっているという。この解消のために「全国版空き地・空き家バンク」の構築では、20年間のサイト運営で培ってきた技術やノウハウ、全国の不動産事業者とのネットワークが存分に活かせるとみている。
同社はモデル事業の実施事業者として今年6月採択され、提携した全国空き家バンク推進機構と協働し、国交省とも連携しながら、全国の地方自治体に対して「LIFULL HOME’S空き家バンク」への参加呼びかけを行っていく。そして、全国に点在する空き家や空き地の情報を一元化するプラットフォーム「LIFULL HOME’S空き家バンク」の構築により、有休不動産の利活用を促進させる。
さらには、同社グループで準備を進めている、不動産特化型クラウドファンディングプラットフォームや民泊マッチングサービスとの連携により、社会課題の解決と不動産市場の活性化に貢献していく、としている。
■LIFULL HOME’S空き家バンク 自治体向け参加登録フォーム
https://f.msgs.jp/webapp/form/20064_srdb_1/index.do