近鉄グループホールディングス傘下で総合不動産デベロッパーの近鉄不動産は6月23日、リノベーション賃貸レジデンス事業に新規参入すると発表した。同事業の第1号物件として、グループ企業が東京都板橋区成増に所有していた築25年の社員寮を取得、一棟丸ごとリノベーションを行い、賃貸レジデンスに転用するという。
メインターゲット層はデザインや素材、ライフスタイルなどにこだわりのある都心勤務の単身者をイメージ。今年8月にリノベーション工事を終え、同月より入居開始の予定という
※プレスリリースより
ブランド名は「Refio(リフィオ)」で、第1号物件は「Refio成増」になるという。
ブランド名の由来は、再生・復活を表す英語頭文字の「Re」と、イタリア語の花を表すFioreの「fio」を組み合わせた造語。「築年数の経った建物をリノベーションして、新しい花を咲かせるように再生させる」という意味を込めたという。
同物件は、第一種住居地域、第一種中高層住居専用地域の閑静な住環境にある。
交通アクセスは、東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」駅まで徒歩5分、東武東上線「成増」駅7分と、都心へのアクセスが良い好立地に位置する。
エントランス部アプローチには、天然材を使用し、既存建物のタイルとうまく調和させ、新しい建物のイメージを醸成させる。
※プレスリリースより
共用部については、エントランスホールでは既存のタイルや建具等を撤去し、床・壁・天井・建具を白に統一することで光を取り込み、明るいイメージにする。
※プレスリリースより
コモンスペースとして、情報の交換やライフスタイルの共有ができる場所を1Fに設置。
室内には共用のキッチンと高級家電、スクリーンやプロジェクター、フリーWi-Fiなどを備え、住民同士の普段使いだけでなく、友人を招いたホームパーティ等にも利用可能で、入居者同士がスムーズに交流できるように、同社主催の「入居者交流会」の開催も計画しているという。
※プレスリリースより
その他の共用部について、宅配ロッカーや防犯カメラ、LED照明、カラーモニター付きインターホン等を設置、一棟リノベーションならではのバリューアップ工事を行う。
ルーフテラスも用意されている。屋上はウッドデッキなど木調で統一した温かみのあるテラスを設置。解放感あふれるテラスで360度の眺望が楽しめる。
※プレスリリースより
専有部について、無垢フローリングやシンプルなデザインのキッチン等を標準装備。多彩な全11タイプを用意し、シンプルながら「人と違う」デザインを好む単身者を満足させる仕様にしたという。
またワンルームながらバス・トイレを分離(一部3点ユニットバス)し、居室に絵画などを飾ることができるアイアンバーを設置するなどデザインだけでなく、使い勝手にも工夫しているという。
主なルームタイプは次の3パターンになる
※プレスリリースより
(1) アーチタイプ
居室スペースの入り口は、優しいアーチ型。ゆったりとしたキッチンスペースとクローゼットとして利用できる大型のオープン収納が特長になっている。
※プレスリリースより バス・トイレ
(2) ロフトタイプ
ベッドスペースは、下部収納付き高さ1.2メートルのロフトで空間を有効活用。バルコニーと玄関にそれぞれ土間を設置し、自転車やアウトドア用品など趣味のグッズ をそのまま置くことが可能。
※プレスリリースより
(3) キッチンタイプ
キッチンの延長としてもホビーカウンターとしても使えるキッチン一体型ワイドカウンターを設置。大型の下足入れとクローゼットの収納力や、家具の配置のしやすい居室スペースが特長になっている。
※プレスリリースより
敷地面積は、415.83㎡、延床面積は821.79㎡、建築時期は1992年3月。
構造・規模は、鉄筋コンクリート造4階建て、戸数は28戸。
間取りは、1Kで面積は21.76~25.93㎡、平均面積は24.15㎡。賃料は、7万~8万8000円(共益費込)。
同社では、今後も築年数の経過した物件を再生するリノベーション賃貸レジデンス事業を積極的に推進していきたいと考えています、としている。