東証1部上場すてきナイスグループの住宅資材商社のナイスは6月24日・25日の両日、名古屋市の国際展示場ポートメッセなごやで住宅総合展示会「住まいの耐震博覧会」および木材総合展示会「木と住まいの大博覧会」を同時開催する。共に入場料は無料で、開閉時間は6月24日は10時~17時、25日は10時~16時までとなる。

 「住まいの耐震博覧会」は国内外の住宅関連事業者が一堂に介し、地震に強い家づくりをテーマに耐震診断や耐震補強をはじめ、最新の家づくりに関する情報を一般ユーザーからプロユーザーに対して幅広く発信する住宅総合展示会。

写真は昨年開催した博覧会の会場風景    ※プレスリリースより


 会場では、主に住宅の耐震化や防災の最新情報を発信する。
 自宅の耐震性能を誰でも分かりやすく知ることができるよう、動く耐震模型で実際の揺れ方の違いなどを確認しながら、建築年ごとの耐震性能の違いを説明するコーナーもある。

 天井や床を壊すことなく住まいながら補強することができる耐震補強壁や、開口部に建物の外側から補強し、基礎を強固にする補強部材など、最新の耐震改修方法も紹介する。

 熊本地震の発生から注目が高まる制震工法についても、最新の商品などを展示する。
 NPO法人住まいの構造改革推進協会では、自宅の耐震性能や耐震診断、耐震改修の相談にも応じるという。

 また東日本大震災の揺れを再現した地震体験車で実際の揺れを体験し、防災意識の向上を促す。

 

 会場では現行の省エネルギー基準やZEH基準など、断熱材とサッシを施工したミニ躯体を用いて外皮平均熱貫流率(UA値)に応じた仕様の違いを見える化する。断熱性能の違いを解説し、同グループが推奨する仕様をパッケージ化して紹介する。

 ほかにも、スマートウェルネス住宅を体感するコーナーも設ける。
 同グループが手掛ける金物接合によるオリジナルの在来軸組工法「パワービルド工法」を用いた木造住宅の実物大躯体を使い、スマートウェルネス住宅を紹介する。

 一方、「木と住まいの大博覧会」は、構造材や内外装に木材を使った住宅をはじめ、中・大規模木造建築物から木製品、木育、学術研究まで、木に関する最新の製品・技術・情報を紹介する。一般ユーザーからプロユーザーまで木について学び親しめる木材総合展示会で、国内最大級の規模を誇る。

写真は昨年開催した博覧会の会場風景     ※プレスリリースより

 会場では国内外の優良な木材が一堂に介し、木のある暮らしを提案する。
 国内外の多彩な銘木や樹種をそろえ、様々な木造躯体が立ち並び、都市の中での森林をイメージした展示が行われる。構造材や羽柄材、造作材、家具材などをはじめ棚やテーブル、ベッドなどのインテリア家具、食器、木から抽出した木の香りがする自然塗料といった木材製品を紹介する。

 「木のソムリエ」ブースでは、スギやヒノキを中心に、木が本来持つ調湿力や保温力、香りがもたらすリラックス効果など木の特長について触れて体感しながら楽しく学べる。
 暮らしへの具体的な取り入れ方についても、スギやヒノキ、カラマツなどを用いたリビングや寝室などに無垢材の家具を配置したインテリア空間や、木曽川流域材を多彩に用いた内外装空間、ウッドデッキや木のフェンスを設置しエクステリア空間を提案する。

 ほかにも神代スギが展示される。これは約2500年前の噴火により火山灰で地中深くに埋没した推定樹齢1500年以上のスギで、長さ7m、幅2mの巨大板材が名古屋で初めて展示される。

 また名古屋大学や岐阜大学、静岡大学、三重大学などによる最新研究の発表や、木材利用を促進することを目的とする「ウッドデザイン賞」の特設ブースが設けられ、25日には特別セミナーなどが開催される。

 
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