近鉄グループホールディングス傘下で総合不動産デベロッパーの近鉄不動産は奈良県奈良市・生駒市を中心に生活応援事業「近鉄“楽・元気”生活」を展開するが、その中で「近鉄の空き家管理サービス」を提供している。
今回、この「近鉄の空き家管理サービス」に加えて、空地サポートなどの新たなサービスを拡充した「近鉄の空家サポート」「近鉄の空地サポート」の両サービスを6月1日から開始したと発表した。
サービス対象エリアは奈良県奈良市の学園北、百楽園、西登美ヶ丘地区。
今後、近鉄沿線の居住者が利用できるようにサービス対象地域を「学園前エリア」全域に拡大していく予定という。
「近鉄の空き家管理サービス」は、空家所有者向けのもので、提携する警備会社が見回りと状況確認を行い、管理対象施設内の郵便受けの投函物の回収・整理を行い空家だと悟られないようにするというもの。
※プレスリリースより
今回新たに加わった「近鉄の空家サポート」では基本コースとプレミアムコースの2つのサポートが用意されている。
基本コースでは、空家所有者が日常管理の上で、気になるポイントを網羅し、安心して過ごしてもらえるメニューとして全20項目のチェック項目を用意した。
「建物への侵入痕跡の有無」「窓ガラスの割れ、破損の有無」「玄関、勝手口の鍵の施錠確認」などの20項目について見回り確認を行う。
プレミアムコースでは、基本コースの全チェック項目に加えて、資格を持った検査員が建物の簡易住宅インスペクションを実施する。雨漏りや床下に不具合がないか検査するほか、通水・通風、庭の草抜きといったサービスも行い、所有者の負担軽減を図る。
基本コースは税別で月額3000円、プレミアムコースは税別で月額5000円。
「近鉄の空地サポート」では、雑草の繁殖やゴミの不法投棄など、地域の美観、治安に影響を及ぼす可能性がある空地の維持管理について所有者の不安と負担を解消するというもの。
チェック項目は「雑草の状況確認」「敷地周囲の側溝の確認」「ゴミの不法投棄の有無」「敷地周囲の庭木の越境」「年1回の草刈り(60坪以上は別途見積)」の5つ。
料金は税別で月額2000円。
※プレスリリースより
ほかに「見回り、点検後の写真付き報告書の提出」「物件に関する相談(リフォーム、売却、賃貸、解体、買取、駐車場への転用など)」「空家、相続セミナーへの案内」など、空家・空地サポートともに、これらの共通サービスが無料で付いている。
さらに「台風・地震時にお客様の要請で臨時巡回」「被害・無被害の状況写真撮影と報告書の提出」などのオプションもあり、料金は3000円(税別)で随時精算となる。
これらのサービス導入経緯について、「空家・空地」が増加傾向にあり、転勤による遠隔地への移住や、長期入院、相続したが住み手がないなど、管理が難しいケースが少なくないという現状がある。
同社では、長年にわたる宅地開発と住宅販売の経験を生かし、「住まいの専門家」としての目線を強みに、本サービスを通して、「空家・空地」のサポートを行っていきます。さらに、本サービスを通して得られた“繋がりと信頼”をもとに、当社が蓄積してきた「リフォーム」や「売却・賃貸の仲介」、「空地の有効活用」など資産活用のノウハウをご利用いただきたいと考えています、としている。