積水化学工業 住宅カンパニーのグループ会社で在宅介護サービスなどを運営するセキスイオアシスは5月30日、名古屋市内に地域密着型医療連携拠点「オアシス在宅療養支援センター」を6月1日に開設すると発表した。

 開設当初は職員6名でスタートし、2019年度には訪問看護を担う看護師をメインに増員し、30名体制で運営する計画を立てている。

 同センターは通所介護の類型の1つ「療養通所介護」で、難病、認知症、脳血管疾患後遺症などの重度要介護者またはガン末期患者を対象にしたサービス。
 看護師が常時ケアに当たり、地域の医療機関、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所などと連携し、重度の要介護状態にある在宅療養者が住み慣れた地域で在宅療養生活を継続できるよう、総合的に支援するというもの。

 同社は2004年の設立以来、名古屋市瑞穂区にある高齢者向けの在宅介護サービス事業所「オアシスセンター」を運営してきた。在宅復帰支援、在宅継続支援を掲げて、デイサービス、居宅介護支援、訪問看護ステーションを中心に在宅介護サービス事業を担ってきた。

 今回開設する同センターは、国が推進する「地域包括ケアシステム」の構築に貢献するためのもので、地域の介護保険医療系サービス、医療機関と連携し在宅復帰支援、在宅継続支援の強化を図るとしている。

 
 また同社が運営する在宅介護サービス事業所の10年以上におよぶノウハウを活かし、地域の医療機関などと連携することで、高齢者が自宅に帰れる「自宅復帰」を実現するために設立するとしている。

 積水化学工業 住宅カンパニーでは高齢者事業をフロンティア事業と位置づけ、今後も育成を図っていくとしている。

 また今回設立する同センターについて、今後、その運営から得られる知見をセキスイハイムグループの『ひとづくり・システムづくり・ものづくり』の展開に活用していく考えです。高齢者事業全体では、サービス付き高齢者向け住宅をメインとする高齢者向け施設・住宅の建築請負事業と介護・生活支援サービス事業を軸として強化・拡大し、2019年には、高齢者向け事業での売上120億円(高齢者向けサービス事業40億円、建築請負事業80億円)を目指しています、としている。

※プレスリリースより

 
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