建築物のイメージパース ※プレスリリースより
新日鐵興和不動産は26日、東京都の「十条駅西口地区第一種市街地再開発事業」において、市街地再開発組合の設立および事業計画について東京都知事の認可を受けたと発表した。
事業協力中の東急不動産および前田建設工業の2社とともに正式に参加組合員として事業に参画する。
施設建築物工事の着手は2018年6月、竣工は2022年7月をそれぞれ予定している。
建築物のイメージパース ※プレスリリースより
開発エリアはJR埼京線十条駅西口地区の北区上十条1、2丁目。
敷地面積は約7070㎡、建築面積は約4740㎡、延床面積は約7万9460㎡。
構造・規模は地上40階地下2階、鉄筋コンクリート造・鉄骨造。
住宅戸数は約540戸、高さは約147mとなる。
主要用途は共同住宅、商業、業務、駐車場となる。
下層部には駅前広場とつながるオープンスペースを確保するとともに、駅前広場に面し商業施設や地域生活を支える公共施設を整備。上層部にはタワーマンションを配置することで、商業・業務機能と住宅が共存し地域に開かれた空間を創出する。
開発エリアはJR十条駅西側に隣接し、交通の利便性が高く、地域の玄関口として機能している。
周辺は十条銀座商店街をはじめ、北区内でも屈指の地域密着型の商業施設が多く集積している。
都市計画では「にぎわいの拠点」として位置付けられている。
一方、開発エリアを含む一帯は東京都防災都市づくり推進計画で「重点整備地域」に位置付けられ、駅や周辺施設利用者のためのゆとりあるスペースが不足し、道路が狭く、木造住宅の密集地域となっていることから、防災などの面からも早急な改善が必要な地区とされている。
今回の再開発では十条駅周辺市街地の防災性の向上と、駅利用者や地域住民が集い憩う「にぎわいの拠点」を形成することを目的とする。
同社は、2008年3月に十条駅西口地区市街地再開発準備組合から事業協力者として選定されて以降、同再開発事業の推進にかかわってきた。
今後の再開発事業の取り組みについて、同社では、「今後も、行政や地権者の皆様と真摯に向き合い、寄り添いながら、総合デベロッパーとして培った経験と叡智を結集し、その街のあるべき未来を追い求め、新しい街を創ることに留まらず、歴史ある街を再生し、世代から世代に引き継がれる街を育てることを通じて、エリア価値を向上させ、そこに住み働く人々に、そして地域、社会に貢献できるよう取り組んでまいります」としている。
再開発施行地区 ※プレスリリースより