文字認識イメージ ※プレスリリースより
不動産賃貸業大手のレオパレス21は26日、ITベンチャーのAI insideと協業し、人工知能(AI)を活用した文字認識システム「Intelligent OCR」を導入すると発表した。
これは、AI insideが有するAI「Neural X」を活用して手書き文字を含む書類の文字認識を行い、デジタルテキストに変換する技術により、データ入力作業の生産性および安全性を向上させるサービス。
法人対象の賃貸契約時の入居者情報に関する入力業務は6月1日から、法人を対象とした賃貸物件退室時における必要書類のデータ入力業務については6月30日からそれぞれ導入する予定という。
これまで同社では、各種申込書や社内書類の大部分について自社の社員が手作業でデータエントリーしてきた。
今回のシステム導入により、事務作業時間の削減、効率化を可能にするという。
入居者情報入力と退室時の書類入力業務では年間で約2万900時間の作業時間削減と、約4200万円のコスト削減、さらに入居者情報、および賃貸物件退室時における必要書類のデータ蓄積について、年間40万件超を見込んでいる。
これまでも広告代理店や保険会社や銀行などの金融機関で、運用実績、試験導入実績がある。
匿名暗号化技術 ※プレスリリースより
個人情報の取り扱いについては、特に厳格な運用が求められるが、同システムによって蓄積された個人情報は特許技術の匿名暗号化技術によって暗号化されるため、個人情報保護の側面においても高い信頼性を発揮することができるとしている。
安全の担保ではないが、AI insideは情報の分離匿名化および暗号化に関する技術特許(特許第608578号)を保有している。
これらの取り組みにより、自社の社員リソースをこれまで以上に顧客サービス対応に振り向ける。
そして社員のワークライフバランスの実現を図る取り組みを強化し、さらなる顧客サービスの拡充と社会貢献への取り組みを図るとしている。
AI insideでは、AIを活用した文字認識技術で顧客企業の業務改善を実現し、社会のデジタルトランスフォーメーションを実現すべく取り組みを続けております。今後は、Intelligent OCRでの書類読み取りに加えて、読み取ったデータの活用範囲を広げるべく、コグニティブサービス(データ分析、意思決定サポートなど)を提供していく予定です、としている。
また同社でも、今後も、AIを活用した技術導入を続け、業務効率化、および当社社員のワークライフバランス強化に繋げることで、さらなる顧客サービスの拡充と社会貢献に取り組んでまいります、としている。