三井不動産グループのマンション管理会社の三井不動産レジデンシャルサービスは25日、豊洲本社内にマンション管理に関する体験型コミュニケーション研修施設「すまラボ」を開設したと発表した。
同社が管理するマンション居住者などへの利用案内を6月から開始するという。
施設のコンセプトは「見て、触れて、学べる」で、東京都から東京都職業訓練校としての認定を受け、訓練校初の「コンシェルジュ養成コース」をはじめとする社内研修のほか、同社管理マンションの居住者や近隣地域住民を対象としたコミュニケーションイベントスペースとしての利用を想定している。
施設では、「火災時の実物消火栓での放水体験」や「避難の際のバルコニー隔壁板蹴破り体験」など多くの体験型の研修企画を盛り込み、従来の施設とは一線を画している。
今後は、地元の深川消防署と協力して講習やNPO法人などとコラボレーションした独自の体験型コミュニティイベントの開催も予定しているという。
体験学習として、次のようなことを行うという。
※プレスリリースより
まずは「隔壁板蹴破り体験」では、有事の際に残された避難経路がバルコニーだけで、隣の住戸のバルコニーとの境にある隔壁板を割らなければ避難ができない状況の時、隔壁板を割るためにどれほどの力が必要か確認できるというもの。
次に「避難はしご体験」では、隔壁板を蹴破った後、バルコニーに設置されている避難はしごを使って、下の階へ避難しなければならない状況を想定し、避難はしごの利用方法が確認できるというもの。
※プレスリリースより
また「屋内消火栓放水体験」では、マンションに設置されている屋内消火栓がどれほどの圧力で放水されるのか、天井から吊り下げられた水車を火元と想定して、放水による模擬消火活動の体験が可能。
※プレスリリースより
その他に、「ベルボーイセキュリティ」がある。
「ベルボーイ」は、同グループがマンション業界では先駆けて開発したセキュリティシステム。
警報発報から現地対応までの流れを実際の機器およびモニターで確認できるというもの。
※プレスリリースより
今後開催するイベントの一例として、8月中旬にNPO法人プラス・アーツとの共同による子ども向け体験型防災クイズイベント「防災博士の挑戦状」、8月下旬以降に深川消防署の協力で上級救命講習会を実施する。
同社では、当施設を通じて、管理スタッフの知識・スキルの向上を図ることはもちろん、マンション居住者様や近隣地域住民の皆様とコミュニケーションを図り、マンションでの「暮らし」に関する体験と学びの機会をご提供出来ればと考えております、としている。