※プレスリリースより
大和ハウス工業と東京電力グループでマンション向け通信サービスを展開するファミリーネット・ジャパン(FNJ)は24日、IoT(モノのインターネット)技術を使って遠隔操作でエコキュートの最適制御を行うサービスを共同開発すると発表した。
※プレスリリースより
同サービスは高圧一括受電サービスを導入するマンションが対象で、マンション各戸のエコキュートの稼働データを集約し、生活リズムが類似する居住世帯をグルーピングすることで、グループごとのエコキュートの稼働時間が分散されるように制御し、マンション全体の電力負荷の平準化を実現するもの。
各戸の「MEMS」(ICT技術の活用によりマンションのエネルギー管理等を支援するシステム)とエコキュートを「ECHONET Lite(エコーネットライト)」(対応した家電・設備機器であれば異なるメーカーとの相互接続可能な標準の通信規格)で接続し、エコキュートの稼働データを「MEMS」に集約する。
この集約されたデータはFNJが所有するサーバーに30分単位で蓄積され、生活リズム毎に居住世帯をいくつかのグループに分類。各グループの構成は、蓄積されたデータを基に、エコキュートの使用状況によって適宜変更することも検討する。
これにより、各グループのエコキュートの稼働時間が分散されるよう最適制御を行うことで、マンション全体の電力負荷を平準化し、ピークシフトを実現する。
同サービスにより削減できたコストは、マンションでのイベント開催や防災グッズの更新費用などに充当し、入居者へ還元するという。
また同サービスは、「電力リソースをネットワークで把握し、電力エネルギーの負荷平準化に向けた最適制御を行う」という経済産業省の「VPP(バーチャルパワープラント)構想」にも準拠する。
今後の展開について、同社では、当サービスの開発が完了次第、大和ハウス工業が提供するスマートマンションサービス「D’sエネルギープラン」に組み込み、展開します。さらに、当サービスの技術をベースにした同様のサービスを、大和ハウス工業が今後開発・販売を手掛ける戸建分譲地にて導入することも検討します、としている。