後付けの電源切替盤 ※プレスリリースより
欧米で物流施設などの運営・開発を手がけているプロロジスは22日、シャッターなどを扱う建材メーカーの文化シヤッターと共同で、停電時に非常用電源で開閉可能な電動シャッターを開発したと発表した。併せて、現在同製品が特許を出願中であることも発表した。
2016年12月に製品化され、今月15日から文化シヤッターが販売を開始している。
今回両社が共同開発したのは、商用電力を発電機用の電源に切り替える電源切替盤を内蔵した電動シャッターで、同様の電動シャッターはこれまでにはなかったという。
従来の電動シャッターは、停電時に開閉させることが容易ではなかった。
そこで、同製品に電源切替盤を取りつけた。
これによりポータブル発電機などをつなげば停電時でもシャッターを開閉することが可能となった。
同製品を使用した物流施設の入居企業にとってのメリットは、災害などによる停電時でもシャッターを自由に稼働させ、荷物搬出などの事業継続ができるようになるということだ。
そもそも今回の共同開発は、同社が2012年から取り組んでいる運営中の物流施設の設備見直しがきっかけとなった。
災害時における入居企業の事業継続をサポートするため、運営中の施設に非常用発電機やシャッターへの電源切替盤の設置を進めていた。
こうした過程で、設計や施工管理を担当している同社のコンストラクション・マネジメント部が、シャッター側部のガイドレールに電源切替盤を納めるアイデアを出し、文化シヤッターに製品化を提案したというのが共同開発に至るまでの経緯だ。
同社では、今後開発する物流施設については同製品を採用していく予定、という。
電源切替盤を内蔵したシャッター(特許を共同申請中)※プレスリリースより