戸建て住宅メーカー大手の旭化成は2日、注文住宅ブランドの「ヘーベルハウス」初となる6階建て展示場が東京都墨田区の錦糸町住宅公園内に完成し、ゴールデンウィーク期間中に本格オープンしたと発表した。

今回のモデルハウスは昨年10月から一部先行発売を開始した中高層建築用新システム「ヘーベルビルズシステム」を採用した建物だ。

同システムは上層階での店舗や事務所などの商業用途が想定される4~6階建てをメインターゲットとして開発され、工業化手法により高品質・高精度の建築を可能とする中高層用ビルディングシステム。

都市型3階建て住宅の同社トップブランド「ヘーベルハウス フレックス」を支える「システムラーメン構造」の基幹技術や生産・施工方法を継承した。

さらに各階の階高を2.8~3.5mの範囲で設定可能とし、商業用途にも対応するなど進化させて8階建てまでの建築を可能とした。

ヘーベルハウス同様、高性能建材ALCコンクリート「ヘーベル」の外壁の取り付けには、地震時の変形に対する追従性の高い独自のロッキング工法を用い、振動抑制装置や制震装置も装備されている。

基礎工事も工業化するなど現場工程を極力単純化し、工業化が進んでいない中高層建築市場において高品質で高効率な施工を実現した。

この「ヘーベルビルズシステム」および同社の従来システムそれぞれの特徴を活かして、今後は中高層受注の強化を図るとし、2020年度には4階建て以上の受注全体で500億円を目指している、という。

同社では「モデルハウスでは、店舗併用・賃貸併用・二世帯住宅の工夫など、都市が求めるさまざまなノウハウをご紹介しています。当社の担当が、お住まいに関するお悩みやご希望を豊富な知識でサポートさせていただきます、ぜひお気軽にお立ち寄りください」としている。


錦糸町モデル 店舗併用二世帯モデル  ※プレスリリースより

 
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