住宅ビルダー事業と住宅関連のスマートフォン(スマホ)アプリ開発などを手がけるSOUSEIは27日、
「家創り」にまつわる膨大な資料・データをWEBやスマホで一元管理するマイホームアプリ
「knot(ノット)」のサービスを開始したと発表した。
マイホームアプリ「knot」 ※プレスリリースより
同アプリは「家創り」から資金計画まで家のすべてを可視化するというもの。
住宅ビルダーだけではなく家を建てる人の利便性にも特化したアプリで、業界初となる試み。
国内の新築物件が年間約20万棟建てられているという。
そのうちの半分の約10万棟に対してアプローチを図りたいと同社はしており、
「5年以内に年間10万ダウンロード数を目標にしています」と述べている。
アプリ提供の背景として、「情報管理」が課題として挙げられる。
現在、住宅ビルダーにはマイホームが完成するまでの図面や仕様書の進捗確認、
引き渡し後のメンテナンスなど、資料がとても膨大になる。
また、家をつくる施主が家を管理するアプリが今までにないという状況に置かれていた。
さらに従来の「家創り」における施主と請負者のコンタクトや情報共有はメールや電話といった手段が多く、
意思の疎通の難しさや手間が課題となっていた。
打ち合わせのたびに増えていく膨大な資料管理も問題としてあった。
そこで、同アプリは両者の課題、問題を解決するために開発された。
「家創り」にまつわる管理の中で重要なポイント3つを可視化し、アプリを通じてリアルタイムに施主、
ビルダー間で最新の情報共有が行える仕組みにした。
マイホームアプリ「knot」の特長は、次の3点になる。
・工事の可視化
・資金計画の可視化
・打ち合わせ経緯の可視化
工事の可視化では、工事の工程やそれに伴う現場の写真データを保管する。
これは、家が出来上がっていく過程を写真に残すことで、施主に記録として残すという意味合いもある。
資金計画の可視化では、複雑な資金計画の内訳や自己資金、諸費用に至るまで詳細を明細付きで可視化する。
打ち合わせ経緯の可視化では、打ち合わせ内容を議事録、図面共にスケジュール表に紐付けて保管し、経緯を可視化する。
価格は、何世帯導入しても、イニシャルもランニングコストもすべて無料。
サービスイメージ ※プレスリリースより
同社として、「今後は現在開発中のHOME OS『v-ex(ベクス)』(65インチの液晶に各種ソフトを取り込んだ商品)と連携して、
AI(人工知能)や、インターネットを通じてあらゆるモノがつながるIoT(Internet of Things)技術、
センサー管理(温度・湿度・CO2)などの機能が実装され、住宅のプラットホームサービスを展開していく予定です」という。