プロジェクトロゴ ※プレスリリースより
サンケイビルは26日、女性に主眼を置いた商品企画プロジェクト
「LA CHIC plus+(ラ シック プリュス)」を始動すると発表した。
同プロジェクトで企画提案されたものが、同社が手がける新築分譲マンションの基幹ブランド「ルフォン」シリーズに導入される。
同プロジェクトは、サンケイビル住宅企画部の女性プロジェクトマネジャーらが中心となり、
アンケートや座談会などを通じて分かった「女性の住まいへの不満を解消する設備・仕様を取り入れていく」というもの。
プロジェクト名の「LA CHIC plus+(ラ シック プリュス)」はフランス語で、「la」は女性名詞に使われる定冠詞、
「chic」は粋で上品である様、趣味が良く洗練されている様子という意味合い。
同社によれば、すべての女性が「もっとお洒落に」「いつまでも自分らしく」暮らしを
楽しんでほしいという願いを込めて付けられた、という。
今回の試みは、「ルフォンリブレ蔵前」と「ルフォン浅草橋」から実装されるという。
同プロジェクトは今年2月に「女性の『住まいの設備・仕様』に関するご不満アンケート調査」
(出典は同社プレスリリースより、調査委託先・マクロミル、サンプル数は418)、3月に「座談会」をそれぞれ実施した。
アンケートでは、東京、神奈川、埼玉、千葉に居住する20代前半~40代後半の女性を対象に実施した。
「お住まいの中でご不満を感じる場所」のトップ3について、「収納」が71%と最も多く、
次に「キッチン」(65%)、「洗面室」(55%)という順になった。
1位の「収納」については「寝具の収納に困る」(69%)、「バッグの収納に困る」(64%)、
「洋服の畳み収納が足らない」(63%)という不満が挙がった。
「キッチン」では、「作業スペースが足らない」(63%)、「食品・飲料の収納に困る」(60%)、
「食器の収納に困る」「料理中のレシピ本や iPad 置き場に困る」(54%)が不満として挙がっている。
「洗面室」では、「パジャマや着替えの置き場に困る」(59%)、「洗濯物の一時置き場に困る」(56%)、
「掃除がしづらい」(49%)がそれぞれ不満点として挙げられた。
これらのアンケート調査・座談会で寄せられた不満を解消する設備仕様を順次プランに採用していく。
今年3月にモデルルームがオープンした「ルフォンリブレ蔵前」「ルフォン浅草橋」では、
アンケート調査・座談会で寄せられた多くの意見を参考にし、理想の生活空間を実現する設備仕様を取り入れた。
ホーローパネル ※プレスリリースより
例えば、キッチンの「掃除がしづらい」(49.1%)という不満に対し、
「ホーローパネル」をつけて汚れがつきにくく油もふき取りやすくする。
マグネット小物も付けられるようにする改良を行った。
小物置き付ペーパーホルダー ※プレスリリースより
ほかにトイレの「スマホや本の置き場に困る」(35.4%)という不満には、便利な小物置きスペースを用意した。
プロジェクト発足の経緯について、同社広報は「住宅企画部の女性プロジェクトマネジャーだけでなく、
当社は住宅担当の役員も女性で、そのあたりで商品企画の視点、デザイン選定などで女性ユーザーを重視した
企画が提案できるようにするための準備を2、3年前から進めてきました。実際にモデルルームで販売する際に、
購入時の決定権が男性にあるにしても、細かなリクエストは女性の方のご意見が強いという現場からの声もあがってきており、
そうした経緯から発足しました」という。
今後の抱負について、「住まいの中での家事をどうやって効率的に進めるか、
子育てをしていくためにはどんな設備が装備されていれば便利かなど、
女性ユーザーファーストで考えるべきことが実に多く存在します。
本プロジェクトを通じて商品企画に柔軟に採用して『ルフォン』の開発を行っていきます」としている。