インターホン製造・販売大手のアイホンは20日、
玄関子機と室内親機間の配線工事を不要としたワイヤレステレビドアホンを発売すると発表した。
これは、カメラ付ワイヤレス玄関子機とモニター付ワイヤレス親機、充電台を1セットとして販売する。
価格はオープンで、販売目標は1年目に1万6700システムを想定している。
システムの特長は、既存のチャイムと異なり配線工事が不要という点になる。
玄関子機と親機間の通信可能距離は障害物のない見通せる状態で約100mの距離まで通信が可能(1.9GHz周波数帯)。
門柱など室内から遠い場所に取り付けたい場合でも対応できるという。
モニター付ワイヤレス親機 ※プレスリリースより
室内のモニター付ワイヤレス親機は充電式で、充電台をコンセントに挿すだけで簡単に設置が行える。
2011年3月に策定された新しいデジタルコードレス電話機の標準規格「DECT準拠方式」を採用し、
他機器との電波干渉が少なく安定した通信を実現する。
留守中でも来訪者を後から確認できる自動録画が可能。来訪者の画像を1件あたり3画面、
最大100件まで自動で録画し、最大20件まで保護できる。
ホワイトとシルバーのツートンカラー。手に心地よくフィットする形状となっている。
電池残量が少なくなるとメニュー画面にメッセージが表示され、お知らせ表示灯が赤点滅する。
広角カメラで捉えた玄関周りをワイド画面で表示することが可能だ。
カメラ付ワイヤレス玄関子機 ※プレスリリースより
カメラ付ワイヤレス玄関子機は乾電池を6本使用、約2年間交換不要。
高級感のあるシャンパンシルバー・ヘアライン仕上げで、どんな外構にもマッチする。
左右画角約110度の範囲をカバーする。
逆光で映像が見にくい状態のときは「みやすさ」ボタンで映像を見やすく補正する。
夜間LED照明が自動で点灯することで、夜もカラーで確認が可能。
今回の特長すべき点として、同社担当者によれば「これまでのドアホンは電源を確保するということが課題でした。
今回、乾電池で電源を確保するという点で従来製品のものとは異なります」と述べている。
さらに「ワイヤレステレビドアホンは、チャイムからのお取替えやインターホンが設置されていない
建物やアパート等での防犯の一助として役立ちます。戸建て住宅の利用がメインになりますが、
集合システムのない集合住宅でのご利用も想定しています」という。
この防犯面ということでは、「録画機能がありますからボタンを押せば誰が来たかわかるという点で防犯になります。
よく空き巣対策の防犯4原則(音、光、時間、目)と言われていますが、目に相当するものという考え方です。
本来は、地域防犯ということで近所の方の目があると泥棒が入りにくいという状況があります。
留守の時でも録画できるという点で抑止効果があると考えています」と話している。