三井不動産は台湾初となるホテル事業に参画することを決定、現地の上場ディベロッパー、
宏普(こうふ)建設とホテルの開発および運営について今年1月、合意したと発表した。
ホテルは同社グループの直営とし、2020年に開業する予定だ。
台湾でのホテル事業への参画は、主に、年々増加する日本からの訪台者の需要吸収を狙ったもの。
今後台北都市圏を中心に台湾で複数のホテル事業の展開を目指していくとしている。
同ホテルは宏普建設が開発する建物を同社グループが賃借し、客室約300室の宿泊主体型ホテルとして運営する。
建物開発段階から同社が企画協力し、運営面でも日本国内20の三井ガーデンホテル事業で
培ったこれまでのノウハウを最大限に生かすとしている。
ホテルの計画地は台北地下鉄の2路線(板南線、中和線)が接続する
「忠孝新生駅」(台北駅から2駅)から徒歩1分と利便性が高く、松山空港から車で約15分の距離にある。
台北市街の中央に位置し、主要観光地が約3km圏内に収まった好立地だ。
周辺には初代総統の蒋介石の顕彰施設「中正紀念堂」や、
茶藝館や雑貨店・カフェなどが軒を連ね、日本人にも人気がある永康街などが集まっている。
日本からの観光・レジャー目的やビジネス客だけでなく、
香港や東南アジアといった台湾国内外のお客まで、幅広い層の利用を想定している。
同社は台湾でさまざまな事業をすでに先行させている。
2016年1月に「三井アウトレットパーク 台湾林口」をオープンし、
2018年には「(仮称)三井アウトレットパーク 台湾台中港」を開業する。
さらに2012年にはショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港」を
オープンする予定になっている。
ホテルの概要は、敷地面積は約1470㎡、地上階延床面積は約1万4000㎡、建物規模は地上17階、
地下5階(うちホテル部分1階~17階、レストラン1階、駐車場地下1~5階)、客室数は約300室(平均27㎡)。