岐阜県はこのほど、県内移住を検討する県外の在住者に対して県営住宅の貸し出しを行う「お試し住宅」を開始した。
県内での移住先を決定するにあたり、住宅物件、周辺環境・風習、行政の支援状況等の情報収集を行う拠点として活用してもらうことが狙い。
お試し期間は1カ月~1年以内(最大2年)で、期間終了後に定住をしてもらうことを目指す。

昨年5月、岐阜県は「平成27年度の移住定住の実績」(清流の国づくり政策課が担当)をまとめた。
その資料によると前年比44.4%増の1129人と、集計を始めてからの6年間で最高の移住者を記録。
その要因として、「東京、名古屋を中心に情報発信を続けてきたことにより、
『清流の国ぎふ』の魅力ある暮らしが浸透してきたこと」「市町村における移住定住支援制度の充実など、
地域の受入体制が整備されてきたこと」を挙げている。移住者の移住前の住所は関東が最も多かった。

「東京に移住・交流センターを開設し相談体制・情報発信を強化したこと」が移住へとつながったと分析している。
移住者のなかでも「若年世代・子育て世代が7割」を占めた。その要因として「都市部を中心に、若い世代を対象にしたセミナー等を実施してきた」「市町村において、子育て世代をターゲットとした支援メニューが充実してきた」という。

今回の「お試し住宅」はそうしたニーズに応えるもの。
貸し出されるのは岐阜地区の尾崎住宅、西濃地区の荒崎住宅、東濃地区の泉北住宅、
飛騨地区の赤保木住宅。間取りは3Kや3DK。

 家賃は、1万2400円~3万4000円。駐車場代は月額1620円、共益費は1000円程度、光熱水費は入居者の負担となる。

 
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