ネット通販の普及で物流が社会問題化しており、宅配ボックスに注目が集まっている。
パナソニックから既築の戸建て住宅にも設置できる商品が発売される。
今までの宅配ボックスは、既築のマンションや戸建て住宅に取り付けることが出来なかったが、
新シリーズでは、新たに設置が可能になる。
新築のマンションには、8割近く設置されている宅配ボックスだが、既築は多くない。
東京都内のマンション棟数は約13万棟に対して、業界大手の会社でも設置台数は
24,000台しかないので、少なさが見て取れる。
ここにきて、ヤマト運輸の残業代未払い問題から端を発し、再配達の多さが指摘された。
再配達を依頼する場合、一通り荷物を運んだ後になるため、必然的に夜近くになってしまう。
国土交通省の調査では、再配達率が約2割近くにまで及んでいる。
ヤマト運輸は個人配達の物流が主流のため、その日に運ぶべき荷物の1割しか配達できない
こともあるという。
ヤマト運輸では宅急便運賃の値上げ、ネット通販大手のアマゾンジャパンでは、
送料無料の見直しの声が上がる中、宅配ボックスの需要は高まっている。
パナソニックでは、共働き率が47都道府県で一番高い福井県でモニター調査を行うと
再配達率が設置前の約49%から設置後は約8%にまで減少したという。
全てのシリーズに押印機能が付いており、ボタン一つでハンコが押せる。
パナソニックでは、宅配ボックスを一家に1台設置を定着させようと、今後も品ぞろえを強化していく。
ドライバーが減少しているにも関わらず、配達の依頼は年々増加している。
物流にも限界が来ていると噂される中、宅配ボックスの設置率が増えれば、再配達問題が
減少していくだろう。
「COMBO-Maison(メゾン)」 「COMBO-int(イント)」「COMBO-F(エフ)」
COMBO-Maisonは集合住宅用(左) COMBO-intは戸建て住宅壁埋め込み専用(中央) COMBO-Fは後付け設置可能(右)