三菱UFJ信託銀行株式会社(東京都千代田区:MUTB)は、不動産マーケットリサーチレポートVol.228「収益性指標から見る東京オフィス市場 ~J-REIT保有の小型ビル健闘の背景~」を発行した。

ビルの規模別での坪単価の推移を見てみると、2017年前後から小型ビルの坪単価が上昇し、中規模ビル並の水準になっている。

画像=プレスリリースより

MUTBは、小型ビルの収益性が上昇している背景には、「スタートアップ企業等の旺盛な需要」「小型ビルでは在宅勤務進展に伴うオフィス縮小の動きは限定的」といった小型ビルの堅調なオフィス需要に加えて、「リニューアルを積極的に行った物件が収益性指標を牽引しているのではないか」と仮説を立てる。

実際に、小型ビルを比較してみると、リニューアル費比率が高い物件ほど収益性が向上していることがわかる。

画像=プレスリリースより

また、小型ビルは大・中型ビルといった規模別で見るとリニューアル費比率は最小でありながら、規模別では最も公開が表れやすいということもわかった。

画像=プレスリリースより

同レポートを踏まえMUTBは、”小型ビルでも適切なリニューアルを施すことで物件の差異化に繋がり、中型ビル並みの収益を上げることは可能であり、中型ビルにとっては、競争力を持った小型ビルが脅威になり得る”としながらも、”小型ビルの運用においては、特に戦略的な運用計画が求められ、巧拙が問われる”とコメントしている。

 
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