フリーランスの約半数が賃貸物件探しに苦労。入居審査や情報開示に課題。LIFULL調べ
不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」を運営するLIFULL(東京都千代田区)は、過去5年以内に賃貸物件を探したフリーランスを対象とした「フリーランスの住まい探し実態調査」を実施、その結果を発表した。
- 対象者: 過去5年以内に賃貸物件を探したことのあるフリーランス・正社員、各20~60代男女
- 調査方法: インターネット調査
- 有効回答数:660人(フリーランス:330人、正社員:330人)
フリーランスやパラレルワークなど、様々な働き方を選択できるようになった昨今、ランサービス(東京都渋谷区)が発表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランスの数は1,500万人を超えているという。
一方で、課題となっているのが、フリーランスが賃貸物件を契約する際などにおいて、与信や信用情報への懸念があるため、自由な住まいを選ぶことが難しいということだ。
実際にLIFULLの調査では、「フリーランス・個人事業主であることで、賃貸物件探しにおいて困ったことや苦労したことがあるか」という質問において、約半数の46.5%が「はい(苦労した)」と回答している。
また、「困ったことや苦労したこと(複数回答可)」の割合をフリーランスと正社員比較し、差分の大きいものの順で見てみると、「入居審査に通るか不安だった(差分6.4%)」「自分の状況をどこまで開示すべきか分からなかった(差分4.8%)」「自分の条件に合う対象物件が少ないと感じた(差分3.9%)」といったものが上位となり、入居審査や物件の選択の時点で、フリーランスが苦労していることがわかる。
「賃貸物件を探し始めてから契約までにかかった時間」においては、正社員と比較して「契約に至らなかった(17.1%)」の割合が高く、6人1人が賃貸物件を探したが契約にならなかったということだった。