【23年5月】主要都市圏の中古マンション価格が頭打ちか。マンションリサーチ調べ
【23年5月】主要都市圏の中古マンション価格が頭打ちか。マンションリサーチ調べ
2023年6月27日、マンションリサーチ(東京都千代田区)は、価格推移や在庫数、在庫回転率(※1)、価格改定数(※2)といった独自の指標を用いた中古マンションの価格トレンド予測を発表した。
※注1=その時の「売り手」の数からみて「買い手」がどのくらい多いかを示す指標。この数値が高ければ高い程、需要が高い。
※注2=売り出してから売却されるまでに、平均何回価格調整が行われたかを示す指標。数値が高いほど、売り出しからの価格下落幅が大きくなる。
※サンプルデータは、東京都23区、神奈川県横浜市、神奈川県川崎市、埼玉県さいたま市、千葉県千葉市にある、1990年以降に建築された50㎡以上のマンション
同調査によると、一都三県都市圏の中古マンションは在庫数が総じて減少していながらも価格は”横浜市を除き”横ばい状態、高止まりにあるという状況だ。
東京都23区の在庫数と在庫回転率
東京都23区の在庫件数と価格改定数
東京都23区の販売価格の推移
東京都23区の中古マンション価格を見ると、2023年11月を頂点に以降は上昇基調は見られずほぼ横ばいになっている。
この傾向は他の調査発表にも見られ、アットホーム(東京都大田区)が発表した「首都圏における「中古マンション」の価格動向(2023年5月)」でも、首都圏の中古マンション1戸当たりの平均価格は3,902万円と、前月比で0.3%下落した。
具体的には、神奈川県や千葉県の一部を除く6エリアで価格が下落しており、価格上昇の勢いは弱まっているようだ。
しかし価格は横ばい、停滞基調になっているというだけで、価格帯は依然として高水準だ。アットホームの調査では前年同月比で見てみると、23カ月連続して全8エリアで前年同月超えだった。