AI賃料査定「スマサテ」にChatGPTが搭載。不動産テックで進むAIチャットの活用

スマサテ(東京都品川区)が提供するAI賃料査定システム「スマサテ」にOpenAI社のChatGPTが搭載され、新機能の提供が開始された。

画像=プレスリリースより

「スマサテ」は、賃料査定とその根拠となる周辺事例の抽出や査定書作成を瞬時に完了させる不動産賃料査定システムだ。ChatGPTが搭載されたことで、査定結果画面内に「GPT自動生成エリア説明(β版)」の機能が加わった。賃料査定を行ったエリアや統計情報を、ChatGPTが自動で収集し瞬時にエリア説明のテキストが生成される。

賃料査定システムでのChatGPTを活用した新機能の提供は、同サービスが初になるという。

OpenAI社が開発したChatGPTは、AIによるチャットボットサービスで、2022年11月30日に公開され、2カ月で1億ユーザーを突破したことでも話題となった。

今年に入り、不動産テックサービスでのChatGPTやAIチャット技術活用が進んでいる。23年6月には、「楽待」を提供するファーストロジック(東京都中央区)が、ChatGPTを搭載した物件紹介文の自動生成機能をリリース。LIFULL(東京都千代田区)の「LIFULL HOME’S」でもChatGPT向けのプラグインの提供が始まっている。

その他にも、入居者からの質問に答えるチャットボットに導入されるケースや契約文面の確認ツールなどにも搭載されており、AIチャットが活躍するシーンは幅広い。

一方で、生成されたコンテンツの真偽が不明なケースやいかにも本当のようにウソの情報が盛り込まれる”ハルシネーション”の問題、著作権侵害や機密情報の漏洩といったリスクもあるため、活用には慎重にならなければならない。企業ごとに利用方針を策定する必要があるようだ。

 
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