26.8%が「鍵を管理したくない」、7割以上がキーボックスを利用 全宅管理アンケート
26.8%が「鍵を管理したくない」、7割以上がキーボックスを利用 全宅管理アンケート
全国賃貸不動産管理業協会は、同協会会員の管理業者に対して「管理物件の鍵(マスターキー)の保管・取扱に関するアンケート」調査を実施し、結果を発表した(有効回答数106)。
管理物件(居住用)の鍵(マスターキー)を自社で保管していますか?
管理物件(居住用)の鍵(マスターキー)を自社で保管しているかどうかという質問では、91.5%が「自社で保管している」という結果で、オーナーではなく管理会社が鍵を保管しているケースが多いことがわかる。
これまでに鍵に関するトラブルはありましたか?
鍵の保管におけるトラブルの有無に関しては、約8割が「トラブルは一度もない」(79.2%)としながらも、少数ながら貸主や入居者とのトラブルがあるという回答もあった。
今後も鍵(マスターキー)を管理業者で保管したいでしょうか?
また、今後も鍵(マスターキー)を管理業者で保管したいかという質問では、26.8%が「保管したくない」と答えており、4社に1社は鍵の管理に関してリスクや負担を感じていることがわかる。
近年、賃貸物件の空室を違法に取得されたクレジットカードや商品の受け渡し現場にされるなど、空室を利用した犯罪が増えており、鍵管理や空室管理の徹底に苦慮している管理会社は多い。
一方で、仲介事業者による内見や物件案内の際の鍵の受け渡しが煩雑なっていることも業務効率化を阻むポイントになってるため、各社は物件現地にキーボックス設置しているケースが少なくない。しかし、このキーボックスの暗証番号などが他者に漏れることで、犯罪の現場となってしまうケースも多いのだ。
空室時、内覧の際に鍵はどのように対応していますか?(専有部分に限る)
同調査でも、内覧の際の鍵の対応においては「現地キーボックス」が71.7%ともっとも高く「スマートロック」は僅か4.7%という結果だった。
キーボックスの暗証番号をどのように伝えているかという質問では「電話」が79.0%。賃貸管理の現場においては、さらなるIoTやIT技術活用の余地がありそうだ。