災害時に返却し被災者支援に活用される格安カーリースがサービス開始

災害時に返却し被災者支援に活用される格安カーリースがサービス開始

（一社）⽇本カーシェアリング協会（石巻市）は、「災害時返却カーリース」の貸し出し受付を、宮城県・新潟県・静岡県・佐賀県の4箇所で開始したことを発表した。

画像=プレスリリースより

「災害時返却カーリース」は、個人や法人を問わず利用できるサービスで、普段は通常のカーリースサービスとして、軽自動車は月額11,000円、小型車なら月額16,500円と格安で借りることができる。ただし、災害が発生した際には、返却するという条件が付いている。返却された自動車は被災地に送られ被災者の生活再建を目的に一定期間、無償で貸し出されるという仕組みだ。

被災地へ迅速に車を集めるために、一定台数の車を確保した場合、平時における大規模な駐車場が必要なことや車を動かさないことでの状態劣化、所有することで発生する自動車の維持費などの課題があった。そういった課題に対して、カーリースとして利用してもらう事で、持続可能な支援態勢を構築できるという。

サービスを利用する条件として、災害発生時、協会からの返却要請より10日以内に指定の場所に返却できることなどがある。契約期間は1年間で更新も可能だ。

今回、宮城県・新潟県・静岡県・佐賀県で貸し出しの受付を開始。2023年には、災害時返却カーリースが100台配備されることを目指すという。