三井不動産 「日本橋スマートエネルギープロジェクト」が日本不動産学会「国土交通大臣賞」を受賞
三井不動産(東京・中央、菰田正信社長)が2019年4月に開始した「日本橋スマートエネルギープロジェクト」は、第27回(2020年度)日本不動産学会業績賞「国土交通大臣賞」を受賞した。日本不動産学会業績賞「国土交通大臣賞」は、特に不動産政策の発展に寄与する優れた業績を表彰するもので、同社の事業としては、第25回(2018年度)の「東京ミッドタウン日比谷」に続く受賞となる。
画像=プレスリリースより
「日本橋スマートエネルギープロジェクト」は、都市ガスを燃料とした大型のコ・ジェネレーションシステムを擁する地域エネルギーセンターを「日本橋室町三井タワー」内に構築し、再開発ビルだけでなく周辺の既存ビル群に対して電気と熱を供給していく日本初の取り組み。広域停電時にも街に電気を絶やさず、都市防災力を強化するとともに、平常時も含めてCO2排出量を削減することで、環境性能を向上する仕組みだ。
今回の受賞理由として、新規開発エリアだけでなく既存のビルも含めた広いエリアを対象としたものであること、既存ビルを含めることによる技術的な困難性を克服したものであること、江戸時代以降、中心地として栄えた日本橋を防災性能・環境性能の高い街に蘇らせようとするものであることなどの画期性があげられ、建築物の更新によらない市街地のリニューアルは、今後の都市再開発の一つの方向を示すという先導性も評価された。