日本全国に広がる空き家問題
かつては、日本においても大家族というのは珍しくありませんでした。しかし、戦後から徐々に核家族化が進んでいるといわれています。その結果、両親が地方に残り、子供は都会に上京する等といった状況になることが多いです。その両親が亡くなったときに、浮上してくるのが空き家問題であり、日本ではその空き家の数がどんどん増えていっているといわれています。空き家がどんどん増えるとどのような問題が起こるのでしょうか?
空き家が増えてしまうと景観が良くない
日本というのは、湿気の多い国です。そのため、日本の家というのは人が住んでおらず管理がされていないとどんどん劣化してしまいます。カビや腐食が蔓延して、家全体の見た目が悪くなってしまいます。また、雑草なども伸び放題になり、さらに景観が悪くなります。そんな空き家が増えていくと、町全体のイメージが悪くなってしまうのです。
空き家が増えると治安が悪くなる可能性も
また、空き家が増えてしまうとその空き家に良くない人が住み着いてしまうことがあります。また、住んでいなくても、違法な物品のやり取りを行う拠点にされてしまったり、放火などの犯罪が行われたりするリスクがあるといわれています。結果として、空き家が増えると犯罪の温床になる可能性が高くなってしまうのです。
空き家が増えると二次災害のリスクも高まる
空き家が増えてしまうと、二次災害のリスクが高まります。例えば、地震が起きた場合、朽ちた空き家は倒壊しやすくなります。道路に倒れたり、周囲の住宅に倒れたりすると非常に危険です。また、ゲリラ豪雨や猛烈な台風が引き起こす強風によって、屋根や壁のトタンが飛んでしまうリスクもあると言えるでしょう。
空き家の数は山梨県が最も多い
都道府県別の空き家率ランキングでは、山梨県が最も空き家が多いとされています。その割合は22.0%とされており、なんと5軒に1軒は空き家ということになります。今後も増えるとされる空き家問題は、日本国内での重要な課題になりそうですね。