マンションはどれくらい住めるのか?
戸建てはもちろんのことマンションなどの集合住宅においても、一概にどれくらいの年数住むことができるのかというのは決まっていません。住んでいる場所や物件の規模、設備によって大きく変わってくると言われています。
法定耐用年数は鉄筋コンクリート造で47年
「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」というものがあります。これは減価償却の対象となる資産に対して公平な課税が行われるよう、資産の物理的な耐用年数として推計された年数などを定めた省令となっています。本省令に定められた耐用年数は法定耐用年数とも呼ばれます。鉄筋コンクリート造のマンションの場合、法定耐用年数は47年と定められているため、同構造のマンションであれば築47年までの使用を一つの目安として購入を検討すると良いでしょう。
手入れ次第でそれ以上も使用できる
ただし、法定耐用年数というのはあくまでも税法上の目安であるとされています。そのため鉄筋コンクリート造のマンションは47年しか使用できないのかと言えば、必ずしもそうではありません。例えば普通自動車の耐用年数は6年ですが、実際にはその倍以上乗り続けるという人は多いと思います。マンションにおいては基本的に10年か15年ごとに大規模修繕を行うことが多く、そういった「手入れ」の作業を積み重ねていくことで使用期間を長く伸ばすことも可能です。ただし、大規模修繕には基本的に入居者の費用負担が避けられませんので、月々の修繕積立金など必要経費についてキチンと尋ねておくことも必要でしょう。
耐震性能は大丈夫か?
中古マンションを購入するときに気になるのは、耐震性能が十分かどうかということだと思います。1981年の6月1日の建築基準法施行令改正によって耐震基準は大きく見直されていますので、基本的には地震による倒壊リスクのは低い改正以後の物件が勧められます。
築30年以上のマンションを購入するメリット
築30年以上のマンションを購入するメリットとしては、新築に比べると価格が圧倒的に安くなる可能性が高いということが挙げられます。周囲の同規模新築マンションと比べるとかなり安くなっていることが分かると思います。そのため、予定していた立地よりもワンランク上の立地を有するマンションなどを購入できる可能性も高くなります。
築30年以上のマンションを購入する際に注意する点
築30年以上のマンションを購入する際には、水回り関係が充実しているかチェックしましょう。最近ではリノベーションにより、古くても比較的綺麗なマンションが増えています。ですが、水回りはなかなかリフォームが難しいといわれています。そこを考慮してチェックしておけば、満足度の高い中古マンションを購入することができるでしょう。