そろそろ家を購入しよう!と思ったとき、マンション・建売住宅・注文住宅で迷う方が多いのではないでしょうか。前回は、マンションの特徴と注意点をご紹介しましたので、今回は建売住宅の選択について考えたいと思います。
*建売住宅って何?
まず建売住宅とは基本的に、土地と建物がセットになっていて、間取りや設備があらかじめ決まっているもの、またはもう建築済みのものを指します。デザインが似たような新築の家が何軒も並んでいるのを見たことがありませんか?それがまさに建売住宅です。最近では、部屋の壁紙やキッチンのグレードを好きに選べるなど、選択肢のある建売住宅が多くなっているようです。
【特徴その① 価格】
土地と建物がセットになっているので、個別に購入する注文住宅より割安で手に入れることができます。また、基本的には外構や家の中の設備(キッチン・壁紙・浴槽・トイレなど)があらかじめ決まっているので、ホームメーカーとしてもそれらを大量に安く仕入れることができます。そのおかげで、家自体の本体価格も抑えることができるというわけです。
【注意点】
最近ではキッチンなどを選ぶ幅が出てきた、とはいえ好きなメーカーの好きなグレードを入れられるわけではなく「ここからここまでの中から選んで」と指定はあります。また、選んだグレードによって価格が上乗せされることもあります。取り入れたい設備にこだわりがある方は、どの範囲まで選べるのかなど事前に調べておきましょう。
【特徴その② 住んだときのイメージ】
すでに建築済みの建売住宅の場合、事前に完成した家を見て、買うかどうか判断することができます。紙の図面だけでは分からない家の雰囲気や部屋の広さを目で見て感じることができるので、実際に住んだときのことをイメージしやすいのも利点です。
【注意点】
内覧して決める、ということは、良いと思ったらその場で即決する方もいるということです。家を見た後で熟考するのも大事ですが、内覧する前に、立地条件や家の設備などをホームページ・資料などで確認して、内覧後早めに買うのか買わないのか決断するのも、良い家を選ぶ大事なポイントになります。
【特徴その③ 街並み・街づくり】
建売住宅は一棟ではなく、ある程度広い土地を分譲して、複数の家を建て、まとめて売りに出す、という事がほとんどです。外観の似たような新しい家が並ぶので、景観が統一され、キレイな街並みに見えます。また、何十世帯もの分譲建売住宅地の場合、住人もこれからそこに住む方ばかりなので、昔からのルールに囚われない、新しい街づくりを行うことができます。
【注意点】
建売住宅が並ぶと統一感はありますが、家に個性を出すことは難しくなります。壁の色や材質などもすでに決まっているので、「自分だけの特別な家」にするには工夫が必要です。逆に工夫をして個性を出しすぎると、統一感ある景観を損ねる恐れがあります。
*その他の注意点
・価格が安い内訳として、工事費を削っている場合がある。
・入居後に見つかった設備の不具合修理費は、購入者負担になる場合がある。
*まとめ*
すでに出来上がっている建売住宅は内覧も楽しく、購入意欲がそそられます。価格が安いのも嬉しいことですが、その分設備や工事に不備は無いかなど、契約書をよく読み、不安なことは購入前に質問するようにしましょう。