中古物件付きで売却するメリット

収益物件、いわゆるアパートなどの売買は、入居者はそのままで所有者のみが変更することから、「オーナーチェンジ」と呼ばれています。このオーナーチェンジを、売却側から見たときのメリットとして挙げられる点は、建物の解体費用がかからないことや、居住人を退去させる手間が省けることにあります。支障なく次の所有者が経営を続けてくれるならば、オーナーが変わったとしても特にトラブルが起こる心配もないでしょう。また、買主側としても買取後にすぐ賃貸収入が得られることや、賃貸価格もすでに決まっていて明確なため、利回りの計算がしやすいというメリットが挙げられます。

更地に戻して土地を売却するメリット

更地に戻して土地売却をすることで最もメリットが得られるのは、土地の資産価値が高いという場合です。更地であれば、買主は土地を自由に活用することができます。特に広い土地であればあるほど、事務所やちょっとした商業施設などを建てることもできますので、更地にするメリットは土地の用途の多様性にこそあるとも言えるでしょう。また、その用途の多様性がポイントとなり、買主が見つかりやすいといったメリットもあります。しかしその一方、買い手がつかない場合は固定資産税が高くかかってしまうというデメリットもありますので、注意が必要です。

それぞれのメリット・デメリットをよく考えましょう

中古収益物件は不動産会社が買い取ってくれる場合もあります。不動産会社はその後、経営を続ける場合もあれば、建物の取壊しを行い更地にして転売する場合もあります。転売する場合、不動産会社は更地価格・取壊し費用・転売益といった金額を見込んで購入するので、本来の土地価格よりもかなり買取の値段が下がってしまうことになります。このことから、できるだけ高く売りたいのであれば更地に戻しての個人への売却がおすすめ。建物解体に伴って、入居者に退去してもらうことで起こりうるトラブルを回避したいなら中古物件付きでの売却がおすすめです。客観的に考えてみて、どのようなメリットとデメリットがあるかを、よく検討する必要があるでしょう。

 
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