「土地を売りたい!」と思ったとき、まず最初に気になるのは「いくらで売買できるのか」ということではないでしょうか。
土地を売買する際は、いくつかの不動産会社に査定を依頼するのが基本です。
しかし、時に会社によって数百万円もの差が出てくることがあります。
この差はどうして生まれるのでしょうか。
ここでは、土地の売買価格がどうやって決まるのかを簡単にご説明します。
公示価格から決める
国土交通省の土地鑑定委員会が毎年1回公示する標準となる土地の価格が公示地価です。
公示価格では、建物の価格を含まない土地そのもの(更地)の価格が公示されます。
標準となる土地は6種類あります。
・住宅地
・商業地
・工業地
・宅地見込地
・準工業地
・工業地
・調整区域内宅地
の6つです。
基本的に都市計画区域内と省令で定められた区域内にある土地のみが対象です。
路線価から決める
その土地が、どの路線に面しているかで決まる価格が路線価です。
路線価は、一般的に公示価格の8割程度とされています。
基本的に、同じ路線に面している土地は一律に同じ価格とされ、土地の面積や形状を加味して最終的な価格が決定されます。
都市部の場合は、同じ路線であっても上り線と下り線で価格が異なることも珍しくありません。
基準地価から決める
基準地価は、都道府県が毎年調査をして発表する土地の価格です。
公示地価は基本的に都市計画区域内の土地を対象にしていますが、基準地価は都市計画区域内以外の住宅地や商業地、工業地、宅地ではない林なども含まれます。
都市計画区域内よりも広い範囲の土地を調査するため、公示地価と大きく価格が異なってくることも珍しくない点に注意が必要です。
固定資産税評価額から決める
固定資産税を計算する時の基準となる土地の価格から決める方法です。
土地の価格は、総務大臣が決めた固定資産評価基準を基に、市町村長が価格を決めます。
一般的には公示地価の7割程度の金額になることが多いようです。
自分が売買したい土地がどれぐらいの金額なのかを知りたい場合は、国税庁や税務署のホームページにある「路線価図等閲覧コーナー」を調べてみると良いでしょう。
査定額を比較してから売買しよう
会社によって何を基準に売買価格を決定するかは異なります。
いくつかの不動産会社に査定を依頼し、査定額を比較するようにしましょう。