オリンピックといえば、世界的なスポーツの祭典ですが、やはり経済に与える影響も非常に大きいです。そうなると不動産価格の変動も気になってきますよね。今回は2020年の東京オリンピックが与えるであろう、不動産業界への影響を予想していきたいと思います。
2020年の東京オリンピックで不動産業界はどうなるか
2020年に東京オリンピックが開催されますね。もちろんそれ自体も楽しみなのですが、やはりオリンピック前後は不動産の価格の変動が起きやすく、そちらも非常に気になるところです。特に多くの会場が集まる東京ではすでにマンションの価格が高騰しているなんて話もあるほどです。今回は東京オリンピックが不動産業界に与える影響を予想していきましょう。
現状では東京の湾岸エリアのマンション価格が上昇
まずは現在の東京の不動産事情を紹介しましょう。2013年に東京がオリンピックの開催地として決定されて以降、会場となる東京ではマンション価格の上昇が続いています。特に会場周辺となる湾岸エリアでは地価もマンション価格も急激に変化し、5~10%ほどの上昇率を見せているのです。
この他にも錦糸町駅や押上駅、品川駅や田町駅周辺も人気が上がっています。錦糸町や押上は東京スカイツリーにも近く、田町や品川は交通の便が抜群です。不動産投資を考えている方はこちらのエリアにも注目ですね。
オリンピック景気はいつまで続く？
しかし特に湾岸エリアでは、この景気は長く続かないといわれています。過去のオリンピックを見ても、例えば64年の東京オリンピックの際、翌年に大きな不況が訪れました。当時オリンピック前は大規模なインフラ整備が行われたり、白黒テレビの普及が急激に広がったりなど、活発な消費が行われていました。
ですが、当然それはオリンピックが終わると落ち着き、経済成長の伸びもかなり落ち込んでしまったのです。このように当時には当時の事情がありますが、今回のオリンピックでも開催後は不況が訪れると予想されています。中でも湾岸エリアは中心地となるため、他のエリア以上に大きな影響を受けやすいのです。
となると、この好景気の波に乗ろうと思った時、重要になるのは価格上昇のピークがいつになるのかを見極めることですよね。正直に言うと、ピークはいつになるかわかりません。もしかしたらオリンピックの前に起きるかもしれません。2019年なのか、はたまた2020年中なのか、評論家の中でも意見が分かれているほどです。しかし投資家にとっては、このピークの見極めこそが力の見せ所となるでしょう。
