日経新聞を読まない君たちへ
「日経新聞くらい読めよ」社会人なら誰もが一度は言われたセリフです。そりゃ、客先で経済ニュースを語れるとかっこいいですもんね。でも、「だって、みんな読んでないしな…」と、何となくLINEニュースなどで済ませている人も多いのではないでしょうか。
そこで、最低限に知っておいて欲しい経済ニュースを、経済誌の現役記者・編集者がこれ以上ないくらいにわかりやすく解説します。第5回目は、「株価が上がる」意味について取り上げます。株価を気にするのは投資家だけではありません。企業にとって株高がどうよいことなのか解説します。(リビンマガジンBiz編集部)
株の秘密についてイージーモードで教えるよ
新社会人のみなさん、おめでとうございます。いいか、「社会人になったら日経新聞くらい読めよ。」と言いたいところですが、案外読んでいない大人が多いようです。だから、気にすんなよ。
このコーナーの担当者の求める水準もどんどん下がっています。以前、日経平均株価について紹介したけど（以前の記事はこちら）、今回のテーマは「株価が上がるとなぜよいのか」。そこからですか。どんだけレベル下げてくるんだよ。言っておくけど、これゲームでいえば初心者イージーモード級だからね。
とはいえ、イージー過ぎて意外と深めな問いでもあるので、２回に分けて考えていきます。これで分からなかったら、もう読まなくてもいいから、クリックだけしてね。
新聞やテレビのニュースでは日々、株価が上がっただの下がっただのと毎日、伝えています。株価は下がるよりは上がった方が良いです。これは株を買ってみればわかります。１０００円で買った株が２０００円になったそりゃ、誰だって喜ぶでしょ。
で、嬉しいのは投資家だけじゃないんです。実は、企業にとっても株価は大事です。株価はいわば市場からの「成績表」みたいなものなので、株価が上がればそれだけ評価されているということになります。
上場したての企業の社長なんか、株価が気になって仕方がないから、しょっちゅうスマホでチェックしてますよ。そりゃもう、彼氏できたての女子高校生みたいよ。（しばらく忘れててるなーその感じ）
ま、実際は、企業の業績や成長に対する期待だけで株価が決まるわけではないですが、難しいこと書いてもしょうがないのでそこは省きます。
では、社長さんはなぜ、そんなに株価を気にするのか。株価が高いと気分が良いだけじゃないんです。企業の経営にとっても、非常に大事なことだからなんです。
