日経新聞を読まない君たちへ
「日経新聞くらい読めよ」社会人なら誰もが一度は言われたセリフです。そりゃ、客先で経済ニュースを語れるとかっこいいですもんね。でも、「だって、みんな読んでないしな…」と、何となくLINEニュースなどで済ませている人も多いのではないでしょうか。
そこで、最低限に知っておいて欲しい経済ニュースを、経済誌の現役記者・編集者がこれ以上ないくらいにわかりやすく解説します。第3回目は3月になるとよく聞く「決算」についてです。(リビンマガジンBiz編集部)
画像=写真AC
3月が繁忙期なのは不動産業だけじゃない
3月の引越しシーズン、特に賃貸の不動産会社さんはお忙しい日々で、新聞を読む暇もないんじゃないでしょうか。あ、普段から読んでないか!
じゃあ、教えてあげるけど、この時期、忙しいのは不動産業界だけじゃないんです。
3月は多くの会社にとっては年度末、決算の時期でもあります。3月末までに、何としてでも、売上げを立てろ!というプレッシャーがかかっているヒトも多いのでは? 心中お察しします。
サラリーマンにとっても経営者にとっても、決算は大事なものです。そして、その結果をまとめた決算書は、言ってみれば企業の1年間の成績表みたいなもの。会社の状況がまとめられた資料になる。銀行はこの資料を基にお金を貸すかどうかを判断するし、投資家が株を売ったり買ったりする材料にもなります。
だから、決算書って大事です。でも、実際に決算書を読む人は限られています。というか、読めない?意味がわからない?
まあ、そりゃそうでしょう。新聞も読めないんだからね。
でも、安心して、まともま社会人ズラしているヒトでも、実は読めないヒトはたくさんいる。
「なんだ、じゃあ読めなくていいんだ!」とか、思うだろうけど、決算書の読み方を知っていると株式投資で大いに役立ちます。ごくごく初歩の基本だけでも押さえておきましょう。
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