「日経平均2万円」で心が落ち着く人たちがいる
最後に、「日経平均2万円」が投資家にとってどれだけ愛おしい数字なのか、確認しておきます。
昭和のバブルが絶頂を迎えた1989年12月、日経平均は3万8915円の過去最高値をつけました。現在に至るまでこれが最も高い値です。その後、バブル崩壊と共に日経平均も暴落しました。00年前後のITバブル期にいったん2万円を回復しましたが、またすぐに低迷。再び2万円に達したのは、それから15年後の15年4月でした。長い時間をかけて回復してきただけに、投資家としては2万円の大台は維持したいところです。
不動産業界だって思いは同じ。株価の下落は、不動産会社やデベロッパーの資金調達に影響しますし、「株で設けたおカネで不動産を買おう」という個人投資家も市場からいなくなります。さて、次の元号ではどんな相場が待っているのでしょうか。
筆者:大学院卒業後、新聞社を経て経済誌で記者・編集者を務める。最新の経済ニュースを幅広く、取材している。