マンションの住み替えをするならば、同時並行で「自宅売却」を行いたいです。賃貸料金や引っ越し代の発生しない「住みながらの売却」を希望する人も多いと思いますが、居住したまま買主を見つけることはできるのでしょうか。
住みながら売却する人は多い
住みながらの売却は可能で、実際に多く行われていますが、買主を見つけるための内覧は必要です。買主候補があなたの自宅を実際に見に来ることを内覧といいます。
自分の生活圏に見学者が入ってくることになりますが、その点は納得するしかありません。
不動産は高い買い物ですから、購入するのに実物を見たいと思うのが普通でしょう。早く買主を見つけたいのならば、内覧は避けて通れないといえます。また、内覧を受け入れればそれでいいわけではありません。内覧時に気に入ってもらえないと購入候補から外れてしまうので、いい印象を残すことが大事です。そのため、内覧の前には整頓や掃除などの下準備が必要になります。
空き家にして売却という選択は難しい
家で仕事をしている、赤子がいるなど、内覧に抵抗がある場合もあるでしょう。その場合は賃貸物件を借りてマンションを空き家にするという方法もありますが、賃貸料金や引っ越し費用が別途かかります。敷金、礼金、火災保険料などの諸経費も含めると、大きな金額になるでしょう。
もし住宅ローンの支払いが終わっていなければ、家賃と住宅ローンを二重で支払わなければなりませんし、買主が見つからず売却が長長期化する懸念もあります。
空き家のほうが早く売れるという考え方もありますが、賃貸を選ぶのは資金に余裕があるか見極めてからにしたいです。
内覧の目的や特色は
住みながらの売却を選ぶと「内覧」は避けて通れません。そこで内覧の特徴をまとめてみました。
【デメリット】
- ・不動産屋さんにより事前に知らされているとはいえ、予定が束縛されてしまう
・生活している住居に、他人が入ってくる
・内覧者としては、他人の生活感があると自分の入居イメージが掴めず、購入につながりにくい可能性も
上記のようなデメリットはありますが、逆に、住人に直接質問ができることを喜ぶ内覧者もいます。内覧者の質問に正直に答えることで、信頼感が得られる、納得感を持って購入してもらえる、というメリットもあるのではないでしょうか。
内覧時に気を付けたいこと
内覧が行われるならば、部屋の掃除は出来る限りやりたいです。部屋の状態が悪いようなら、壁紙やフローリングの張替えなどの小規模リフォームを行ってもいいかもしれません。また、掃除が難しい換気扇や水回りは掃除のプロがいるハウスクリーニングを活用するなどして住宅の価値を高めたいです。
できる限り掃除や整理整頓をしたいですが、時間的、金銭的にそれが難しい場合もあるでしょう。その時は印象を大きく左右する「玄関」「換気」「照明」を重点的に掃除、整頓することをおすすめします。
住みながらの売却は不自由さはありますが、経済的なメリットもあります。注意点を知り、住みながらの売却を成功させたいですね。