なぜ不動産の売却で相場が大切なのか
不動産を売る方には、住み替えの頭金やローンの返済にあてたいなどの理由で「これくらいの価格で売りたいな」という希望があると思います。しかし、それだけで価格を決定すると、その不動産がある地域の相場から逸脱した価格となり、いつまでも売れなかったりする原因となってしまうことがあります。
そのようなケースを防ぐためにも、可能な限り近隣地域の相場を調べることが重要となります。多くの場合、物件を売るにあたって価格査定を不動産会社に依頼されると思いますが、最終的にいくらで不動産を売りに出すのかは売り主自身が決めることです。買い手との合意があって初めて売買が成立するため、決めた価格で必ず売れるというわけではありませんが、近隣地域の相場を調べておくことで妥当な希望価格を検討しやすくなるでしょう。
どうやって相場を調べればいいのか
相場が重要ということがわかっても、どうやって調べればよいのかという疑問が出てくると思います。個人で特定の地域の価格を調べることは容易ではありません。ここでは、比較的手に入れやすい情報についてご紹介します。
①土地
土地であれば、国土交通省が評価して公表している「地価公示」や、不動産の購入者へアンケートをして取引価格などを調査した「土地総合情報システム」などがおすすめです。ただ、特に前者の場合は、あくまでも公的機関である国土交通省が評価した価格のため、実際の取引価格と異なるケースも多々ありますので、その他の情報も参考にしながら、総合的に判断するための1つの資料というくらいに思っておくのが良いでしょう。
②マンション・戸建て
今はインターネットが普及していることもあり、販売中の物件を条件で簡単に絞り込んで調べることができます。手っ取り早く、かつ手軽に情報収集したい方は、複数の不動産サイトを閲覧して調べるとよいでしょう。
各地域の不動産市場の動きにも注目しよう
不動産の価格にも変動があるため、取引する時期によって価格は上下します。不動産関連のサイトから市場の動向を調べたり、不動産会社を介して不動産を売却するのであれば、担当者に市場動向について聞いてみるのもおすすめです。