希望の売却価格で売れないこともある
もう住んでいない不動産や住み替えによる不動産の売却の際、「価格」の設定をどうするかが、売れるかどうかを左右するポイントといっても過言ではありません。
多くの方が不動産屋さんに相談をしたり、近くで売りに出されている不動産の相場や築年数・立地条件などを踏まえたりすることで、売却価格を決定されるのではないでしょうか。希望価格を設定して、すぐに売却できれば良いですが、いつまでも売れないというケースもあります。そのようなとき、自分の売りたい価格で販売し続けていても急に売れることはあまりありません。そのようなときには価格を見直すことも大切です。
価格設定の考え方を覚えて、柔軟に!
売れないときに柔軟に動けるよう、不動産の価格の基本ともいえる考え方について覚えておきましょう。
①同じ不動産が2つと存在しない
同じ地域や同じマンションで売りに出されている物件があるとそれを参考に価格を決める方も多いです。これは間違ってはいませんが、理解しておきたいポイントがあります。それは、同じ地域や同じマンションであっても、その物件によって日当たりや間取り、室内の管理状況などが大きく変わってくるということです。つまり、全く同じ不動産は存在しないということです。
他の物件に合わせて価格を設定しても、立地条件や建物自体の状況などによって価値は異なるため、あくまでも参考程度に留めましょう。差別化できるポイントでアピールしても参考にした物件の方が優位の状態であれば、価格を見直して値段を下げることも必要となるでしょう。
②取引時点で価格も変動する
不動産市場でも、相場には動きがあるといわれています。取引する時点が違えば、同じ不動産でも価格が変わることもあるということです。
不動産を売却する際は、不動産市場全体の動きにも敏感になり、情報取集をしっかりして、取引時期に応じて価格を検討することも大切です。
③買い手との調整も重要
売主がどれだけ希望価格で売りたくても、どうしても買い主との合意は必要になります。つまり、買い手が複数いない場合は、妥協し過ぎない程度に歩み寄ることも大切となるでしょう。